葉山で高校生が対決!420級全日本選手権2日目レポート
12月26〜28日まで、葉山港で「第28回全日本420級選手権」が開催されています。今年からインターハイ、国体(少年男女二人乗り)で採用された420級は、日本の高校ダブルハンドセーリングの中心的役割を担う艇種になりつつあります。本大会は昨年の全日本から約20艇も参加が増え、注目度の高さとその勢いが感じられます。出場選手の中心となるのは、もちろん高校ヨット部です。(BHM編集部)
2012年以来3年ぶりに葉山で開催された420全日本。60艇が出場しています。photo by Junichi Hirai
インターハイ、国体が終わり、3年生が引退して新しい体制で迎えるなか、この全日本選手権にも新チームの出場が目立ちます。大会初日はスタートシークエンスの不理解もあり、5回のスタート失敗を繰り返したことも、選手たちが「ヨットレースの勉強中」であることを思わせます。しかし、大会2日目には初日の勉強を活かして、スタートに無駄な時間をとられることなく、トントン拍子で4レースおこなわれました。
大会2日目の風は10〜15ノット。インナー、アウターループのトラペゾイドコース(2コース)が採用されていますが、60艇による一斉スタートでおこなわれました。葉山沖の北風は陸近くで大きくベンドするためオーバーセールが目立ちます。また、北風特有のワンプッシュの強いブローに戸惑う選手も多くみられました。
大会2日目が終わってトップに立つのは、今年の唐津420世界選手権で優勝した高山大智(星林高/和歌山セーリングセンター)です。今回は470級ナショナルチームの市野直毅を特別クルーに出場しています。2位には、新谷惟斗/金子裕貴(江の島ヨットクラブジュニア)、3位は宇田川真乃/大橋未奈(霞ヶ浦高)と尾道佳諭/冨永理貴(光高)が同点で並びます。
明日28日は420全日本最終日。最大3レースが予定されています。
◎フェイスブックで420全日本の一部写真を公開しています
https://www.facebook.com/bulkheader
◎葉山420全日本選手権2015
http://www.alljpn420.org/
初日はU旗、ブラック旗にも鈍い反応でレース進行を遅らせた高校生ですが、2日目はきれいなスタートを見せていました。photo by Junichi Hirai
市野はクルーの動きを、高山は(市野の)コース取りを学びたいと結成されたチーム。2位にダブルスコア近い得点差をつけて単独首位を走ります。photo by Junichi Hirai
第1レーストップ、5レースを終えて暫定2位の新谷/金子。photo by Junichi Hirai
スキッパーは3年ぶりに420全日本に出場する、ベテラン関一人選手。第4レースでトップフィニッシュするなど見せ場を作ってくれます。photo by Junichi Hirai
3位の宇田川/大橋。宇田川はインターハイ、国体の優勝スキッパーです。photo by Junichi Hirai
冬の相模湾は毎日いい風が吹いています。大会2日目は4レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai
長年にわたり470級、420級をはじめセーリングの普及に尽力された故・松田菊雄さん(葉山ヨット協会。ソウル五輪監督)の記念杯が作られました。photo by Junichi Hirai
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