四国で初開催!愛媛新居浜・全日本スナイプ選手権レポート
11月18日(水) 計測
朝から続々と全国各地からスナイパーが集まってきた。午後より計測を開始。順調に計測をパスしていく艇が多いが、特に学生が乗っている艇が、規則に合致していないことが多かった(センターボードのシステム等)。よく学生には、今大会の社会人の選手の艤装等を見て、勉強していってほしい。(レポート/新居浜東高校ヨット部顧問 望月 航、写真/新居浜東高ヨット部、愛媛県連)
11月19日(木)
朝より計測。今日は朝から北〜北東の風がよく吹いており(12ノット前後)、昨日計測にパスした艇は、朝から練習のため海上に出て行った。この風は昼過ぎには少しずつ落ちていったが、新居浜には珍しく風が続いていた。
15時頃には全艇の計測が終わり、16時からは開会式があった。明日からの戦いに向けて各選手気を引き締めている様子がうかがえた。
四国で初開催となる全日本スナイプであるが、地元を代表して、新居浜東高校の望月による選手宣誓もあり、その発言通り、スナイプクラスのモットーである「Serious Sailing Serious Fun」をこの大会を通じて表現してほしい。
11月20日(金)
天気予報通り、朝から風が弱く陸上待機。その後、北からそよそよと風が入ってきたため、10時30分過ぎにD旗が揚がり、全艇出艇。新居浜の海にこれほどのスナイプが集まっているのは、とても壮観な様子であった。
海上に出ると風は4ノットあるかどうかというところ。ブローが入り、沖にも続いているように見えたころ、第1レースの予告信号が揚がり、スタートシーケンスに入るも、ゼネラルリコールで仕切り直し。
その間に風は落ち、また風軸も安定しなくなり、途中でAPが揚がり、海上待機となる。3ノットほどはあるのだが、安定しない風が続いてしまい、APHでハーバーバック。ハーバーにつき、しばらくしてAPAが掲揚され、本日は1レースもできずに終わった。
明日の予報も軽風ではあるが、何とかレースが成立してほしい。今日の潮はいつもの新居浜に比べると弱く、風さえ安定すればチャンスではあったのだが…。風の神様に期待したい。
11月21日(土)
明け方から海面には白波が立ち、絶好のハイクアウトコンディション! しかし、出艇し、スタート予告信号の頃にはその風が落ち着いてきてしまう。落ち着いてはきたものの、昨日のうっぷんを晴らす風で予定通りスタート。オープニングレースはHIKオフィスの井嶋艇が制す。
第2レースも風は落ちては来ていたが成立。レースの中で風軸がよく変わり、しっかりと振れとブローを見極めた、早稲田大学の永松艇が見事にトップフィニッシュを決めた。
その後第3レースのスタートを試みるも、ゼネラルリコールを繰り返し、そのうちに風が大きく振れていき、APAが掲揚された。大会成立まであと1本!明日の風は弱い予報だが…。暫定トップはNorth Sails Japan/SPNの白石・渡辺艇となる。
11月22日(日)
天気予報通り、風がない…が、10時前そよそよと北から風が入ってきて出艇。
気温があまり上がらなかったからか、北東の風が続き、第3レースがスタート。このレースも風軸がころころ変わり、ブローにしっかりと入り続けないと、一気に順位が落ちてしまう、気の抜けないレースとなった。第3レースはスタートから飛び出した暫定トップの白石艇がリードを守り切り、トップホーンを鳴らす。
続く第4レースも風は少し落ちたが、同じようなコンディション。風が落ちた分、コースの中でブローをつなぎきった艇が前に出てくる。このレースは、三菱重工広島の安森艇が制した。
第5レースも風が落ちてくる中、スタートを試みるが、追い潮になったため、ゼネラルリコールが続く。今大会初めてのZフラッグ掲揚で、スタートをするが、艇団が上マークを回り、下マークに向かう頃、風が弱くなり、また風軸が大きく変わったため、N旗が掲揚された。
今日で4レースが成立し、2年連続大会不成立という悪夢は回避された。明日は雨予報で、風も弱い予報ではあるが、最終日もスナイプらしいレースを期待したい。
今日の暫定トップも白石・渡辺組である。このまま逃げ切りとなるのか?
11月23日(月)
朝から、曇天で、風が弱いものの、風を求めて出艇。北東の風が弱く入っているものの、レースをするには足りない。ブローが入っても続かない。しばらくの風待ちが続くが、風が上がってくる気配がない。結局そのまま風は上がらず、APHが掲揚され、最終予告の12時を過ぎ、大会は終了した。
優勝は昨日までトップの白石・渡辺組。4レースすべてシングルで、2位と30点差という圧倒的なスコアでの優勝となった。この不安定な風の中ですべてを5位以内でまとめるというのは、非常に難しかったと思うが、見事というしかない。
閉会式には、愛媛県マスコットキャラクターのみきゃんも駆けつけ、和やかなムードの閉会式となった。来年の全日本スナイプは和歌山で開催される。今回、上位入賞を逃した選手は、ぜひ来年がんばってほしい。また、今大会上位はすべて社会人が占めた。学生のスナイプ人口は非常に多く、彼らの活躍にも期待したい。
最後に、今大会を運営していただいた、愛媛県セーリング連盟をはじめ、地元愛媛の方々、日本スナイプ協会、四国フリート、新居浜東高校の皆様に感謝申し上げます。来年はまたここでプレ国体、再来年は国体が開催されます。全国のスナイパーのみなさん、またここ新居浜でお会いしましょう!(次は安定したいい風を期待して…)
また、愛媛県セーリング連盟はヨットを続けたい選手を募集しています。詳しくはチーム愛媛ホームページ(http://saiyou-ehimesailing.jimdo.com/)をご覧ください。
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