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和歌山から徳島へ。紀伊水道レース、JSAF徳島レースレポート

 8月12日、13日に毎年夏恒例の紀伊水道レース、JSAF徳島レースが開催されました。紀伊水道レースは和歌山から徳島までのロングレース。徳島沖でおこなわれるJSAF徳島レースは、ブイまわりのインショアレースです。レースレポートが届きましたのでご紹介します。(BHM編集部)

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紀伊水道レースのスタート。写真提供/JSAF徳島フリート

第55回 紀伊水道レース

 8月12日、スタート当日の和歌山セーリングセンターは「インターハイ」「わかやま国体」などのビックイベントを控え、早朝から活気に溢れていた。毎年、本レースのスタート運営は和歌山サイドが送り出し、フィニッシュは徳島サイドが受け持つのが恒例。しかし、今年この時期のスタート運営は重なるイベントに超多忙を極めていた。結果エントリーを諦め、運営側へ回った〈BLAU〉チームの協力により18艇のスタートは無事成立した。(レポート/JSAF徳島フリート)

 予告信号まで10分。風がない。APが頭をよぎる。第55回に敬意を表し駆け付けたJSAF内海外洋会長が「ダメか〜」と唸ったその直後に微風が吹き始め、定刻には3〜4mの風で全艇スタートできた。

 IRCクラス8艇は、伊島の西にある岩礁をまわり、徳島吉野川河口までの45マイル。オープンクラス10艇は、経由なしで同フィニッシュラインの29マイルで戦われた。かろうじてスタートした各艇は、フィニッシュに至る感想を「イヤ〜!参った参った!」と口をそろえた。微風に始まり風向が落ち着かなかった海面に「無風に泣かされ、振れに振れたよ!360度!」とボヤいた。

 スタートして概ね7時間を経過したころから吹き始めた南の風に各艇は勢いを取り戻し、運営側が心配していたタイムリミット22時は余裕で回避された。そんな厳しいレース環境にありオープンクラスで優勝したのは〈Linkworks〉(YAMAHA31S)。

 特筆すべきは〈赤兎〉(横山36)。1980年に進水した木造自作艇がオープンクラス3位の結果を出したことに拍手。IRCクラスは精鋭、高速艇が参加したがこの条件下での45マイルは辛い。〈翔洋Jr〉(M34)と〈NOFUZO〉(X41OD)がトップを競うが勝利の女神は〈翔洋Jr〉に微笑んだ。

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オープンクラス優勝の〈Linkworks〉。写真提供/JSAF徳島フリート

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紀伊水道レースIRCクラス成績

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紀伊水道レースオープンクラス成績

第33回 JSAF徳島レース

 8月13日、昨日の帆走条件よりは多少マシなコンディション。北東の風、5m。河口から鳴門方面小松海水浴場前の海面でソーセージコースで2レースが予定通り実施された。

 パールレース、石廊崎レース、トランスサガミヨットレースに参戦後、「紀伊水道レース」で2位。この「JSAF徳島レース」は、2本とも1位で〈のふーぞ〉(X41OD)が貫録で勝利した。

 準優勝は〈SECOND LOVE〉(FARR395 MOD)。福岡小戸ヨットハーバーからの遠来参加艇が花を添える役目を果たしていた。「パールレース」に参戦後のエントリーであったが、「シーズン最後ということもあり、以前からこの徳島のレースには出てみたいと考えていた」と語り、準優勝の思い出と共にメインテナンスのために姫路へと向かった。

 大健闘は〈ORANGE FIN〉(YAMAHA 31S)の3位入賞は、今後のレースに拍車がかかる。もう1艇〈CRAZY NANA SMART〉(SEAM33)が惜しくも4位であったが、次のレースが見てみたいと思うほど帆走していた(ファーラーじゃなかったら…)。

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優勝の〈のふーぞ〉。写真提供/JSAF徳島フリート

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JSAF徳島レース成績

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