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29日開始。リオ五輪470代表選考、オーフス・ヨーロッパ選手権迫る

 6月29日からデンマーク・オーフスで「470級ヨーロッパ選手権」がはじまります。この大会は470級男女のリオ五輪日本代表最終選考であり、最終日の7月4日に日本代表チームが決定します。バルクヘッドマガジン編集長はオーフスへ飛んで、現地から戦いの様子をお伝えします。みんなで日本代表選考の行方を見守りましょう。(BHM編集部)

 バルクヘッドマガジンは、これまでアテネ、北京、ロンドン、次のリオを入れると4五輪(約16年間分)の日本代表選考を取材してきました。470級のオリンピック代表選考を現地で取材するのは3回目。代表選考は前五輪が終わってから3年の活動、いや選手によっては十数年も目標にしてきたオリンピックの出場可否が問われる最終決戦です。どんな選考になるのか予想半分、もう半分は自分の予想が裏切られることを期待しています。

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470日本代表が決まるヨーロッパ選手権が始まります。写真は第1次選考となったプリンセスソフィア杯より。photo by Junichi Hirai

リオ五輪470級代表選考・ヨーロッパ選手権出場選手
470級男子
松永鉄也・吉田雄悟(102点)
土居一斗・今村公彦(97点)
飯束潮吹・八山慎司(52点)
市野直毅/長谷川孝(無得点)

470級女子
吉田 愛・吉岡美帆(95点)
山口祥世・畑山絵里(63点)
※日本代表はヨーロッパ選手権終了後、成績から算出された得点が加算され、現時点のポイントとの合計得点で決まります。得点の算出方法は、オリンピック強化委員会ウエブサイトを御覧ください。

 選手たちは、オリンピックを目標に日本、海外でヨットレース漬けの生活をおくってきました。そのような境遇をうらやましい、と思う人もいるかもしれませんが、10年以上も彼らを取材しているバルクヘッドマガジン編集長から見たら、なかなかそうは思うことはできません。彼らに掛かる日本代表選考の、計り知れない圧力が重くのしかかるからです。そのプレッシャーが最高潮に達するのが、この日本代表選考です。

 日本代表が決まる最終選考は、これまでのどのヨットレースと比べても特別です。現場には言葉で言い表しようのない緊張感が漂います。その雰囲気が好きな人は少ないと思いますが、編集長もその雰囲気は苦手で、選手になんて声をかけていいのか分かりません。選手たちには出せる力を最大限発揮して欲しいと思います。

 今回はこれまでに比べて約1年も早い日本代表選考になります。これまで日本セーリング連盟は、直前まで代表選手を決めず、日本チーム同士が戦う時間を長くすることで、実力向上の相乗効果を狙ってきました。

 しかし、ロンドン五輪では、直前の代表決定(5月世界選手権)から本番(8月)までの準備期間が短かったという反省があり、また、ブラジルの治安や不便な交通、現地調査に掛かる時間などを踏まえて、早く代表を決め、チームジャパンの体制を整えて、五輪本番へ挑む、という考えがあります。

 日本セーリング連盟の策が吉と出るのか、凶と出るのか。メリットは、先に書いたように準備期間を十分に持てること。デメリットは、五輪までの1年間で代表選手が故障したり、スランプに陥る可能性もあることでしょうか。また、今後構築されるだろうロンドンで失敗したチームジャパンの組織づくりも注目されます。

 日本代表選考の方法や、オリンピックでメダルを取るための考え方については、編集長にも意見がありますが、それはまた別の機会に。最終決戦の地、オーフスが代表を決めるにふさわしい舞台になることを祈ります。

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