ISAFワールドカップ・ウエイマス、吉田・吉岡メダルレース逆転4位!
6月14日までイギリス・ウエイマスで「ISAFセーリングワールドカップ」が開催されました。この大会は、年間6戦ある五輪種目のシリーズ戦でイギリス大会は、ロンドン五輪セーリング競技の開催地だったウエイマス・ポートランドで開催。日本からは、ワールドカップ出場の予選を通過した11チームが参戦し、470級女子の吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)が、メダルレースで逆転し4位入賞を果たしました。吉田/吉岡は、本年度のワールドカップで、マイアミ(3位)、イエール(6位)、ウエイマス(4位)の好成績を残しています。(BHM編集部)
◎ISAF SAILING WORLD CUP Weymouth and Portland
http://www.sailing.org/worldcup/regattas/weymouthandportland_2015.php
荒れる内容となった470級男子は、ベテラン・アメリカチームがワールドカップ本年度初勝利。序盤苦しんだオーストラリアは2位まであがり、ギリシア、クロアチアも後半に調子をあげてきました。日本チームの最高は松永/吉田の29位。近々のワールドカップではまれに見る惨敗となりました。photo by onEdition 2015
今期ワールドカップで6位以内の安定成績を見せる吉田/吉岡。470級女子の上位の顔ぶれは毎大会ほぼ同じ。今回から久々にオーストリアが復帰参戦してメダル争いにも拍車が掛かってきました。そのトップグループで毎回戦う実力を持っている日本チームは吉田/吉岡だけです。ただいま世界ランキング2位。photo by onEdition 2015
7艇出場したパラリンピック種目の2.4mR級は、ロンドン五輪の金メダル、ヘレナ・ルーカス(GBR)が優勝しました。photo by onEdition 2015
ナクラ17級に出場した後藤/田畑は初日ディスマストのためリタイア。その後、レースに復帰できずに大会を終えました。ナクラ17級のリオ五輪出場クオリファイレガッタは7月デンマーク世界選手権、そしてアジア大陸枠となる9月ワールドカップ青島大会です。ワールドの国枠数が3カ国、ワールドカップ青島ではアジアから1カ国が選出されます。ただいまアジアでナクラ17級で活動しているのは、日本、シンガポール、香港、インド。このなかから1カ国が選ばれます。photo by onEdition 2015
レーザーラジアル級の土居愛実は20位。慶応大に在学している彼女は今年休学して五輪活動に専念します。ラジアル級は11月オマーンの世界選手権、アジア大陸枠は2016年3月のASAFカップが対象レガッタです。photo by onEdition 2015
470級男子は今月後半にデンマークで始まるヨーロッパ選手権が日本代表選考です。写真はスリーボンド対アビーム。注目しているファンは多いことでしょう。photo by onEdition 2015
ワールドカップ直前に日本セーリング連盟より市野/長谷川のナショナルチーム入りが発表されてことで(チームメンバー変更のため除外されていました)、470級男子4チームが日本代表最終選考を戦うことになります。クルーの長谷川は市野の高校時代の先輩で、現在は社会人として働きながら福岡のクルーザーチーム〈バンビーノ〉で活動しています。470のクルー技術はまだまだですが、欧州での練習を含め果敢に挑戦しています。photo by onEdition 2015
ワールドカップでは、ロンドン五輪銀メダル、レーザーラジアル級のマリット・ボウミスタ(NED)が爆発。ダブルスコアでメダルレース前に優勝を決めました。photo by onEdition 2015
ISAFワールドカップのヘッドを務めるジョン・クレイグ。カナダ出身で、2013年サンフランシスコ・アメリカズカップではレースオフィサーを務めました。みなさん、覚えている方もいると思いますが、彼は4月に和歌山で開催されたレッドブル・フォイリングジェネレーションにもレースオフィサーとして来日しましたね。実はISAFワールドカップを仕切っているのは彼で、本レガッタ中もさまざまなメディアに登場し、ワールドカップを普及させる発展的なコメントをしています。余談になりますが、いまワールドカップではレース中、選手、コーチに無線を積ませ、ゼネラルリコールやマーク変更、パンピングフラッグの降下掲揚などを知らせ、レース進行を円滑におこなうというアイデアがあるそうです。これが実現するとRRSで禁止されている「外部援助の禁止」項目に特例ができることになり、ヨットレースのルールが変わっていく可能性もあります。このあたりもジョン・クレイグの考えが反映されるようで要注目です。photo by onEdition 2015
ISAFセーリングワールドカップ
ウエイマス&ポートランド大会最終成績
470級男子 参加37艇
1. USA Stuart Mcnay / David Hughes 22.00p
2. AUS Mathew Belcher / William Ryan 43.00p
3. GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 55.00p
29. 松永鉄也/吉田雄悟 156.00p
33. 土居一斗/今村公彦 188.00p
34. 市野直毅/長谷川孝 188.00p
37. 飯束潮吹/八山慎司 221.00
470級女子 参加27艇
1. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 21.00p
2. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 21.00p
3. SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 24.00p
4. 吉田 愛/吉岡美帆 35.00p
5. GBR Sophie Weguelin / Eilidh McIntyre 40.00p
6. USA Anne Haeger / Briana Provancha 52.00p
7. FRA Camille Lecointre / Helene Defrance 70.00p
8. AUT Lara Vadlau / Jolanta Ogar 73.00p
9. CHN Xiaomei Xu / Ping Zhang 79.00p
10. POL Agnieszka Skrzypulec / Irmina Mrozek Gliszczynska 81.00p
24. 山口祥世/畑山絵里 119.00p
レーザーラジアル級 参加36艇
1. NED Marit Bouwmeester 15.00p
2. BEL Evi Van Acker 24.00p
3. DEN Anne-Marie Rindom 41.00p
20. 土居愛実 104.00p
RS:X級男子 参加17艇
1. GBR Nick Dempsey 22.00p
2. GBR Tom Squires 40.00p
3. KOR Wonwoo Cho 56.00p
10. 富澤 慎 106.00p
RS:X級女子 参加18艇1. ITA Flavia Tartaglini 26.00p
2. GBR Bryony Shaw 31.00p
3. FIN Tuuli Petaja-Siren 32.00p
10. 須長由季 89.00p
15. 伊勢田愛 101.00p
ナクラ17級 参加31艇
1. AUS Jason Waterhouse / Lisa Darmanin 47.00p
2. SUI Matias Buhler Matias / Nathalie Brugger 56.00p
3. AUS Darren Bundock / Nina Curtis 57.00p
31. 後藤浩紀/田畑和歌子 276.00p
======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
ポールスチュアート
日本レジャーチャンネル
リスクマネジメント・アルファ
ベイトリップ セーリング
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
日本ORC協会
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ