5月22〜24日、カリフォルニア州バークレーヨットクラブで「J/24 USナショナル・チャンピオンシップ」が開催されました。3日間でスケジュール通り全9レースを行い、ヘルムスマンにクリス・スノー、タクティシャンに現ワールドチャンピオンのウィル・ウェルスを擁する〈Bogus〉が安定したレース運びで優勝しました。デービッド・クラット率いる〈Jaded〉は1点差で2位。日本から出場した〈月光〉は、3位入賞しました。（レポート・写真提供／中山遼平・月光）

全米選手権で3位入賞を果たした月光チーム

　レース海面はサンフランシスコ湾ゴールデンゲートブリッジ手前の湾内です。この季節は曇天が多いようで気温は昼間でも15度程度。風も10〜15ノットと比較的安定していて、水深が浅いため、海面には小さな波が立ちます。

　われわれ〈月光〉は、初日3レースを25艇中、6・1・5位と順調な滑り出しでした。しかし、2日目は最終ダウンウインドレグの競り合いで負けることが多く、やや失速してしまったことが悔やまれます。最終日、1レース目にスタートの失敗からカットレースを作ってしまいましたが、アップウインドのスピードにはアドバンテージがあり、ラスト2レースでは課題のダウンウインドで順位をキープし、結果をまとめることができました。

　歴代のワールド・USチャンピオン達と互角にレースし、我々を認めてもらえたことは素直に嬉しかったです。一方、今後のチーム課題はスタートの成功率を上げることと感じています。

　〈月光〉は、今年8月にドイツで開催されるJ/24ワールド・チャンピオンシップに照準を合わせ、そのトレーニングのため今回のレガッタに参加しました。昨年行われたJ/24クリニックに講師として来日したマイク・イングハム氏にタクティシャンを依頼し、チームメンバーとしてレガッタを共有する機会に恵まれました。マイクは昨年のJ/24ノースアメリカン・チャンピオンシップやヨーロピアン・チャンピオンシップの優勝ヘルムスマンであり、コーチングを兼ねて乗艇しました。

　マイクのレースに対する臨み方やタクティクス、ボートのチューニングとスピードの引き出しなど、今回多くを学ぶことができ、帰国後はJ/24セーラー達にフィードバックさせて頂きたいと思います。またマイクはもちろん、優勝したクリスやウィルなど、米国のセーラー達と築いた友好関係を生かし、2016年に和歌山で開催されるJ/24ワールド・チャンピオンシップの成功に繋げていきたいです。

◎2015 J/24 National Championship
http://www.2015j24nationalssfbay.com/

J/24 USナショナル・チャンピオンシップ2015成績表

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