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江の島、春の祭典!「ノルウェーフレンドシップヨットレース」開催

 4月12日、18日、19日、「第14回ノルウェーフレンドシップヨットレース」が開催されました。種目はOP級、ディンギー部門、クルーザー部門で、二週にわたり江の島でおこなわれました。(文・写真提供/江の島ヨットクラブ)

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IRC、メルジェス20、プラトゥ25等14艇が出場したクルーザー部門。初日はいい風が吹きました

 今から半世紀前、1964年東京オリンピックのヨット競技が藤沢市江の島の江の島ヨットハーバーで開催され、5.5mクラスに現在ノルウェー王国ハーラル5世国王陛下が代表選手として参加されました。

 37年後の2001年春、国賓として日本をご来訪された折りに、天皇皇后両陛下のご案内でソニア王妃と共に、オリンピックの思い出のある懐かしい江の島ヨットハーバーにお出ましになられました。当時、東京オリンピックのヨット競技のホストクラブであった江の島ヨットクラブも、心よりおもてなしをさせていただきました。

 これを機に、2002年よりノルウェー王国大使館よりカップをいただき、ノルウェーという国を身近に感じ友好を育むことができればと思い、毎年このレースを開催しています。

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多彩な種目で競うディンギー部門はコースではなく「時間」を決めて競う特別ルールでおこなわれました。写真はホビー16

ディンギー部門オープンクラス

 4月12日、江の島では珍しい平均6メートルの北風に恵まれ、晴天の中3レースを開催しました。ノルウェーフレンドシップヨットレースでは、往年の名選手、名艇から、レース未経験者や自作艇まで参加できるクラブ主催レースとして毎年開催しています。

 オープンクラスの問題点は、艇速に開きがあり、腕前も違うので、どのようなクラス分けをしても速い艇と遅い艇があり次レースの待ち時間が長引くことです。速くフィニッシュした艇は1時間近く次のレースを待つこともあります。

 今年は「全艇40分~60分のコース、待ち時間30分以内」を目標に、帆走指示書で「レグを決めず時間を決める」試みをしました。コースは1-2-3マークを回る三角、全艇一斉スタート後、速い艇は何周してもOK、スタート後30分過ぎにフィニッシュを設定します。

 コース上の艇はどこにいてもすべてのマークを回ってフィニッシュします。自動車の耐久レースと同じ要領で、通過艇から順に時間を記録し、周回数とヤードスティックを加味し平均速度で順位を決定しました。その結果、各レース1時間15分サイクルでテンポよく実施できました。

 レース終了後のハッピーアワーにて、「楽しめました」の声をいただけたのがなによりでした。

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トライマラン・ディンギーのWETAも出場しました

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第14回ノルウェーフレンドシップヨットレース・ディンギー部門成績

ディンギー部門OPクラス

 4月18、19日、ノルウェーフレンドシップヨットレース・ディンギー部門OPクラスがおこなわれました、

 初日は、夕方に最大で風速15メートル超えの南風となる予報の中、第1レースは6メートル程の中風で、A、B両クラスとも予定時刻にスタート。その後、徐々に風は上がり、Bクラスのトップ艇が2マークを回航する頃には風速7〜8メートル程になっていました。

 Bクラスのみコースを短縮し、3マークでフィニッシュさせ、Bクラスのレースを終了させました。Aクラスの第2レースは9メートル程の強風でエキサイティングなレース展開ではありましたが半数がDNF、途中でリタイアする選手も出始めました。

 第3レースのスタート時刻には、コンスタントに10メートルを超え、波も高く中級者でもハードなコンディションとなりました。しかしAクラスの中には、3月のナショナルチーム最終選考会が微風主体だった事もあってか、上級者の中にはまだ物足りない、という選手の声もありました。

 大会2日目は、早朝は北東の微風が吹き、レース開始予定時刻には、江の島近辺では典型的な、ゆっくりとした右回りの風の振れが始まりました。

 お昼前には風の振れが止まり、第4レースを開始しましたが、その後風速は十分に上がらず、約1時間の忍耐レースとなってしまいました。強風から微風までの変化に富んだシリーズとなりました。

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初日、強風レースに満足のOPクラス

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OPセーラー全員集合です!

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第14回ノルウェーフレンドシップヨットレース・OP部門成績

クルーザー部門

 初日のレースには、IRC部門5艇、PLATU25クラス4艇、AUDI MELGES20クラス5艇の合計14艇が参加しました。第1レーススタート時は南の風8〜10メートルでしたが、フィニッシュ時には南南西の風が13メートルまで吹き上がる強風レースとなりました。

 フィニッシュまで大接戦だったこのレースを制したのは、IRCは〈TIBURON〉、PLATU25は〈AVALON〉、AUDI MELGES20は〈SPRAY〉でした。引続き第2レースを行う予定でしたが、南南西の風が15メートルを超え、さらに吹き上がる予報であったため、中止としました。

 2日目はオープンクラス17艇を加え31艇が参加するショートオフショアレースで、微風に終始する神経戦のレースとなりました。コースはEYCレース名物『江の島〜えぼし岩〜漁礁相模3号~江の島』のロングトライアングルコースです。

 風がじりじり落ちてゆく悩ましい状況の中、漁礁相模3号でコース短縮をしました。ファーストホームは〈MAUPITI〉、約1時間後にBW21の〈BARBARIAN〉がフィニッシュした時点で残り時間は約50分、このままタイムリミットとなり、3艇がDNFでレースは終了いたしました。

 この結果、IRC優勝〈OREOS〉、PLATU25優勝〈AVALON〉、AUDI MELGES20優勝〈SPRAY〉、オープンクラス優勝〈BARBARIAN〉となりました。

 本年も各クラス無事レースを行う事ができ、御協賛いただきました各位、ご参加いただいた選手の方々、運営に携わっていただいた多くのみなさまに、厚く御礼を申し上げます。

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メルジェスやプラトゥなどワンデザインボートも出場しました

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2日目は江の島からえぼし岩を往復するディスタンスレースがおこなわれました

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IRC、ワンデザインクラス成績

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オープンクラス成績

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