２月の終わりにバルクヘッドマガジンで紹介した「レッドブル・フォイリング・ジェネレーション」の発表は、大きな反響がありました。このイベントは、大会側が用意したフライング・ファントム（ふたり乗りフォイリング・カタマラン。写真上）を使っておこなわれる世界規模のヨットレースです。ここであらためてイベントの概要を紹介します。（BHM編集部）

　このレッドブル・フォイリング・ジェネレーションは、世界で初めておこなわれる、ユース世代を対象にした次世代セーラー発掘プログラムです。アメリカズカップ大会期間中に開催されたユースアメリカズカップは、みなさんご存知でしょうか。この大会はレッドブルが主催するイベントで、和歌山大会はその第一弾となります。

　レッドブル・フォイリング・ジェネレーションには３つの大きなポイントがあります。

(1) 出場年齢は16〜20歳まで
　出場条件は、1995年1月1日から1998年12月31日の間に生まれた16歳から20歳の男女。日本では高校生、大学生低学年の年齢が対象となります。
(2) 優勝すると世界へ続く道がひらける
大会は、和歌山を皮切りに、イギリス、イタリア、スウェーデン、デンマーク、ロシア、フランスの世界７カ国でおこなわれます。各国の優勝者は2016年に開催される、ワールド・ファイナルへ進出する権利が与えられます。
(3) 使用艇は最新フライング・ファントム
アメリカズカップチームの練習艇にも採用されているフランイグファントムが用意され、事前の練習（五輪メダリストによる講習）の後、レースがおこなわれます。

レッドブル・フォイリング・ジェネレーション2015概要
※詳しくはレース公示を御覧ください
日程：4月15〜19日
場所：和歌山セーリングセンター
エントリー条件：1チーム2名／1995年1月1日から1998年12月31日の間に生まれた16歳から20歳の男女
チームの参加料：33000円（イベント期間中指定のホテルでの宿泊費・食費込）
申し込み締め切り：3月31日

レース公示（PDFファイル）
参加申込書（エクセルファイル）

◎問い合わせ先
info@wakayama.sailing.org

レッドブル・フォイリング・ジェネレーションのプロモーションビデオ。この動画を見て「乗ってみたい！」と思いますか？　それとも「無理だ」とあきらめますか？

　この発表を受け、日本ヨットマッチレース協会（JYMA）では、15日までおこなわれた「大学対抗＆U25マッチ」開催期間中、同大会に出場した16〜20歳までの選手に対し、マッチレースでおこなわれるアメリカズカップへつながる道として、協会がバックアップ（資金援助）することを発表しました。

　大学対抗＆U25マッチには、出場条件を満たす選手も多数参加しています。すでに数名の選手はその場で挙手。参加希望をJYMAへ伝えているようです。

　全国でも興味を持っている方は、多いのではないでしょうか。今回のイベントはBHM編集長が知る情報だけでも『破格の好条件』だと感じています。

　いま世界へつながる扉が開かれています。興味を持っている16〜20歳までのセーラーのみなさん、勇気を出してチャレンジしてはどうでしょうか。

　そして、大人や先輩セーラーのみなさん。この情報を知らないユースセーラーに知らせてあげてください。友人と雑談している“夢物語が実現する”可能性があるのです。エントリー締め切りは、3月31日です。

15日まで開催された大学対抗＆U25マッチのパーティで、フォイリング・ジェネレーション出場を希望する選手へのバックアップが発表されました。photo by Junichi Hirai

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