強風試練!OP江の島アーリースプリング
3月8日、江の島沖でOP級「アーリースプリングレガッタ」が開催されました。この大会は江の島ヨットクラブジュニア主催の合同強化レースで、小中学生の学年が変わる年度末に行われています。小学生にとっては打倒中学生、中学生にとっては小学生には負けられないレースにです。(レポート・写真提供/江の島ヨットクラブジュニア)
昨年夏以降、江の島では数々のOP級レースが行われてきましたが、レースになると海が静まり、最大でも5〜6m/sと軽量級選手に有利な状況が続いており、「江の島は吹かない!」と遠方からの選手泣かせの海面とまで言われていました。
そんな状況のなか、レース前日の土曜日から日曜日にかけて安定した北風が鎌倉の山々から吹き降ろし、強風を得意とする選手達が待ちに待った10m/sオーバーがコンスタントに吹付けるコンディションになりました。
OP級のレースでは中上級のAクラスに加え、初級のBクラスも同時に行われますが、ヨットをはじめて2、3年目ぐらいまでの子供達にはこの北風は決して優しくなく、海鳴りとハーバーのディンギーバースに置かれたハリヤードがマストに叩き付ける音で、涙目になってしまう選手も見られました。
運営側にとって、海上に選手を出さずにレースを中止することは、つらい決断ですが、子供達の安全第一を考え、Bクラスについては2時間の陸上待機後、レース中止の信号旗を掲揚しました。
一方、Aクラスの選手は、3月に江の島で開催されるOP級NT最終選考会の最終調整も兼ねています。多数の上級者選手が各地より集まったこともあり、リタイヤやDNF選手が続出したものの予定した4レースを全て行うことができました。
上位を占めたのは冬の間、東海地方の北風で練習をみっちりこなしてきた蒲郡・浜名湖の選手達です。優勝した倉橋選手(海陽海洋クラブ、中2)は昨年の全日本OP級チャンピオンで、今回のレースも圧倒的な強さを見せ付けてくれました。4レース消化で合計4点と文句なしの優勝です。表彰式でのインタビューでは「課題がはっきり分かった」とのことで、今後がますます楽しみです。
リタイヤやDNFになってしまった選手の皆さん、これからもっともっと練習して北風の強風を楽しめるようになるといいですね。Bクラスの選手には、こういうことがあるのもヨットレースなんだよ、ということがわかってくれると運営としてはうれしいです。
成績上位者は以下の通りです。
OP級Aクラス(総合の部)
優勝:倉橋直輝(海陽海洋クラブ、中2)
2位:三浦凪砂(浜名湖ジュニアクラブ、中2)
3位:内貴航路朗(横浜市民ヨットハーバージュニアヨットクラブ、中1)
OP級Aクラス(小学生の部)
優勝:鈴木亮太郎(浜名湖ジュニアクラブ、小6)
2位:服部陸太(江の島ヨットクラブジュニア、小6)
3位:須河内陽夏(藤沢市青少年セーリングクラブ、小6)
次回江の島ではノルウェーフレンドシップレースが4月に行われます。春の風を受けて帆走るレースとパーティで盛りあがりましょう。皆さんの参加、心よりお待ちしております。
◎江の島ヨットクラブジュニア
http://enoshima-ycj.jp/
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