バカルディ・マイアミセリーリングウィーク
3月2〜7日までアメリカ・マイアミで「第88回マイアミセリーリングウィーク」(バカルディカップ)が開催されました。種目はスター、J/70、バイパー640、VX one、M32(カタマラン)の合計173艇。マイアミセーリングウィークはスター級のバカルディカップと同時に開催されるレースウィークで、ディンギー以上セーリングクルーザー未満の艇種が採用されています。(BHM編集部)
今年もマイアミ・ビスケーン湾で開催されたマイアミセーリングシリーズ。スター級は伝統のロングコースで1日1レース。6日間で合計6レースおこなわれました。photo by eventmedia
アメリカで急速に増えたJ/70は、今年日本へ一気に導入される予定ですが、そのほかは馴染みのない種目ばかりです。一部の国では人気でも世界的に見ると少ないという艇種はよくありますが、それなりの数(ワンデザインクラスでレースをしていちばん楽しいのは、最大40〜50艇のフリートでしょう)が揃ってしまうのは、厚いセーラー層を誇るアメリカならではでしょう。
バカルディカップの雰囲気は、あくせく進行するディンギーレースとは違った大人のヨットレースです。ラム酒のメーカー・バカルディとプライベート銀行・EFGバンクがメインスポンサーになり、レースの後は、約一週間にわたってパーティーがおこなわれます。
このような雰囲気でおこなわれるヨットレースは日本にありません。日本独自スタイルのヨットレースもいいですが、リラックス+ゴージャスなヨットレースもあったら楽しそうです。そのためには、まずイベント日程に余裕を持ちたいものですが、これが日本人セーラーにはいちばんむずかしい…。
2015 BACARDI MIAMI SAILING WEEK presented by EFG BANK
http://www.miamisailingweek.com/
32艇がエントリーしたバイパー640。全長6.40m、重量340kg。2〜3人乗りのハイパフォーマンス・ワンデザインボートです。photo by eventmedia
スター級には57艇が出場。トーベン・グラエル(BRA)、マーク・レイノルズ(USA)、オージー・ディアス(USA)、ポール・ケイヤード(USA)といったベテラン・ロックスターが勢揃いしました。photo by eventmedia
公園や広場に臨時で立てられた大きなテントにバーやカフェ、ショップが設けられます。アメリカのヨットレースでよくある光景です。photo by eventmedia
船乗りの飲み物は大航海時代からラムのカクテル。バカルディもそうですが、キーウエストレースウィークではマウントゲイがスポンサーにつくなど酒造メーカーとヨットレースは強い結びつきがあります。photo by eventmedia
レース後は当日のビデオ映像が流されます。カクテル片手に話しもはずみます。photo by eventmedia
VX one。パッと見でバイパー640とよく似ています。と思ったらデザインチームが同じでした。photo by eventmedia
3〜4人乗りのJ/70。アメリカで人気のキールボートで、本大会の優勝は、J/24のワールドチャンプでもあるマウリシオ・サンタクルス(BRA)率いる〈ブルスケッタ〉でした。photo by eventmedia
M32カタマランには7艇が出場しました。photo by eventmedia
スター級は今年もラース・グラエル(BRA)が優勝です。これまで何度も書いていますが、右足に障害を持つラース・グラエルの活躍は、セーリングが障害の壁を越えたスポーツであることを実証してくれています。すばらしいスポーツだと思います。photo by eventmedia
マイアミセリーリングウィーク3日目のダイジェスト映像
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