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豪INT.14世界選手権、新チャンピオン誕生

 オーストラリアのジーロング開催されていたインターナショナル14世界選手権で、過去5大会ぶりに新チャンピオンが誕生しました。2008年からの4大会は、イギリス(一時シドニー在住)のArchie Masseyが4連勝していましたが、今回ついに彼が敗れ、Glen Truswell、Sam Pascoeチームが栄光を手にしました。(レポート/藤井義久 日本インターナショナル14協会)

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新チャンピオンに輝いたGlen Truswell and Sam Pascoe(GBR)。photo by Christophe Favreau

 Glen と、Sam は2010年のイギリスワールドからInt.14クラスに参加するようになりました。それまで、Glen はマリンロケット級のチャンピオン、Samはモス級のワールドで4位を獲得したことのある実力者でした。

 2010年に14を始めてから、彼らは別々のチームで、お互いにチューニングパートナーの関係にあり、徐々に成績を上げてきました。前回のカナダ大会(13年9月)にはGlenは出場せず、SamはGlenの艇(今回の優勝艇)で参加して2位を獲得しました。

 14年の春にお互いがそれぞれのクルーとのコンビを解消することになったことから、2人でコンビを組んで乗り始めました。その結果この1年間のInt14のすべての主要レースで優勝する実力をつけて、今回の世界選手権に乗り込んできたのです。

 結果は、第6レース中5レースで1位、2位が捨てレースになるという完勝でした。今シリーズ第7レースは強風のためキャンセルとなり、第6レースまでの結果で総合成績が決まりました。

 2位には、第5レースでディスマストしたものの、唯一第2レースでGlen,Samチームに土を付けた同じくイギリスのBen McGrane、James Hughesが入りました。

 そして、西オーストラリアのBrad Devine、Ian Furlong 組が、第6レースで前チャンピオンArchie艇を逆転して3位に入りました。

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第6レース中盤を疾走する宇都、石田艇(中央)

日本チームのオーストラリアワールド遠征

 日本から参加の宇都、石田チームは今回の大会で北米から入手した新艇に慣れるのに時間がかかり、前半苦労していましたが、後半は中風以下でのスピードに手ごたえを感じたようです。

 古垣、萩原、藤井チームは、こちらも古いチャーター艇の慣れないシステムに苦しみ、第6レースではトラピーズワイヤーが切れて、クルーが200m置き去りになる不運もあり、3レースの完走に留まりました。

しかしながら、地元の選手や家族の素晴らしいホスピタリティーに支えられ、楽しく、ちょっぴり悔しい、それでも非常に充実した世界選手権を経験することができました。

 次回は来年の夏にフランスの南ブルターニュ地方のキプロン湾・カルナックヨットクラブで開催されます。日本チームも、次回は何とかチームレースに参加できるように準備を進めていきたいと思います。

 インターナショナル14クラスはとてもエキサイティングで、参加している人たちはどこの国の選手も皆フレンドリーで、たとえ今回のように、最悪の成績になってもまた世界選手権に参加したくなるクラスです。

 次回のフランス大会めざしてこれから仲間になってくれる若いメンバーを募集しています。江の島でいつでも試乗を受け付けますので、インターナショナル14協会まで連絡ください。広報担当 藤井義久 fujii14jpn115@yahoo.co.jp

◎2015 international 14 world championship
http://www.i14worlds2015.com/

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日本チームとオーストラリアチーム

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