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ワールドカップ・パラリンピック種目のいま

 1月29日、マイアミ・ISAFセーリングワールドカップ4日目は、前半戦吹いた陸風ではなく、東から吹く軽風の1日となりました。海面はフラット。レースがおこなわれているマイアミ・ビスケーン湾は、水深が浅く、広い範囲で5メートル前後とのこと。マークを打つ運営艇を見ていたら、あまりにもアンカーロープが短いので見間違い?と思ったほどです。マークのうちやすさは、世界イチかもしれません。(BHM編集部)

 軽風とはいえ風の強弱、大きなシフトがあり、有利・不利海面が分かれるレース内容になりました。レースは順調に進み、470級男女が2レース、49er級、RS:X級は3レース実施。本日順位をあげたのは、470級女子の吉田 愛/吉岡美帆です。6-2位の成績で3位にアップしました。また、男子の松永鉄也/吉田雄悟も張り切り、メダルレース圏内の10位まで浮上。明日30日はフリートレース最終日となり、最終日31日には上位10艇だけのメダルレースがおこなわれます。

ISAFセーリングワールドカップ 大会4日目成績
RS:X級男子 65艇 12R終了時
1. NED Dorian Van Rijsselberge 56.00p
2. FRA Thomas Goyard 59.00p
3. GRE Byron Kokkalanis 63.00p
23. JPN Makoto Tomizawa 161.00p
52. JPN Yuma Itabisashi 233.00p

470級男子 42艇 8R終了時
1. GBR Luke Patience / Elliot Willis 11.00p
2. AUS Mathew Belcher / William Ryan 17.00p
3. ESP Onan Barreiros / Juan Curbelo Cabrera 45.00p
10. JPN Tetsuya Matsunaga / Yugo Yoshida 84.00p
19. JPN Kazuto Doi / Kimihiko Imamura 125.00p
34. JPN Shibuki Iitsuka / Shinji Hachiyama 213.00p

470級女子 30艇 8R終了時
1. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 11.00p
2. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 30.00p
3. JPN Ai Kondo Yoshida / Miho Yoshioka 44.00p
4. SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 45.00p
5. GBR Sophie Weguelin / Eilidh McIntyre 49.00p
6. NED Afrodite Kyranakou / Anneloes van Veen 52.00p

49er級 56艇 12R終了時
1. AUT Nico Delle – Karth / Nikolaus Resch 66.00p
2. AUS Joel Turner / Iain Jensen 67.00p
3. ESP Carlos Paz / Anton Paz Blanco 80.00p
24. JPN Yukio Makino / Kenji Takahashi 150.00p

ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015
http://mocr.ussailing.org/


ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015 4日目ダイジェスト映像

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ワールドカップでは五輪種目だけでなくパラリンピック(3種目)もおこなわれています。29艇出場する上マーク回航は激戦です。photo by Junichi Hirai

もうひとつの五輪種目、パラリンピックの盛り上がり

 バルクヘッドマガジン編集部の大会4日目は、パラリンピック種目に重点を置いて観戦していました。ご存じの方も多いと思いますが、障害者スポーツのパラリンピックにはセーリング競技があり、ひとり乗り(2.4mR級)、ふたり乗り(スカッド18級)、3人乗り(ソナー級)が採用されています。

 日本では、日本障害者セーリング協会(JADS)が、中心になって活動しています。パラリンピック種目は、障害者競技スポーツのポイント(1〜7)の段階で出場できる種目が決まり、数字が少ないほうが重度の障害があることになります。それぞれのパラリンピック出場資格は次の通りです。

2.4mR級:ポイント1〜7のもの。
スカッド18級:2人のうち少なくとも女子が1名であること。そのうち1人がポイント1〜2。1人がポイント1〜7であること。
ソナー級:乗員3人の合計ポイントが14ポイント以下であること。

 ISAFセーリングワールドカップでは、基本は五輪10種目(と開催できる大会ではカイトボーディング)とパラリンピック3種目がおこなわれます。しかし、開催国によっては、スカッド18級がなかったりソナー級がなかったり、エントリーが集まらず開催されないことがしばしばあります。

 しかし、本大会でのパラリンピック種目は盛況で、2.4mR級に29艇、スカッド18級に8艇、ソナー級に10艇も集まりました。ISAFセーリングワールドカップで全種目がおこなわれるのは珍しいことです。五輪+パラリンピック、さらにこの中にカイトボーディングが入ればISAFの目標とするワールドカップの完成形となります。

 編集部がパラリンピック艇種のセーリングを見るのは、海外大会に行った時だけになります。それでも一部の国のサポート体制には、おどろきを隠せません。本大会で際立っている一部の国とは、イギリス、アメリカ、オランダ。アメリカは開催国なので多くなるのは当然といえるかもしれませんが、イギリスの勢いは五輪が終わっても継続されています。

 全種目にサポートボート、コーチがいるのはもちろん、イギリスでは五輪選手とパラリンピック選手が同じGBRチーム(ナショナルチーム)に所属しています。さらにナショナルチームの次世代選手にも、五輪選手とパラリンピック選手が同様に選ばれているようです。

 編集部が知る限り、日本では五輪セーリングとパラリンピックセーリングはいっしょの流れにありません。2020年東京オリンピックの後は、東京パラリンピックが開催されます。いま、このふたつの大会が日本セーリング連盟のなかでどのように関係づけられているのか分かりませんが、今後、興味を持って国内外のパラリンピック・セーリングを取材をしてみたいと感じました。

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2.4mR。全長4.16m、横幅0.805m、吃水1m、ハル重量260kg、マスト長さ4.65m、セール面積(メイン+ジブ)7.5m2。ダウンウインドではウィスカーポールでジブを展開します。五輪にスター級なきいま、最もスタイルの美しいワールドカップ・キールボート種目です。photo by Junichi Hirai

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スカッド18級。全長5.8m、横幅2.29m、吃水1.7m、ハル重量400kg、キール重量165kg、セール面積(メイン10.5m2、ジェノア5m2、スピネーカー20m2)。ジェネカー艇ですが、ダウンウインドではタックラインを長く出して高さを稼ぐ走らせ方をしていました。photo by Junichi Hirai

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スカッド18級のコクピットには前後に椅子があり、ハイクアウトできません。クルーはなるべく身体をそとに出しますが、キールが重いのでスタビリティーは確保されています。photo by Junichi Hirai

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スカッド18級はティラーとつながるジョイスティックを前後させてラダーコントロールします。アクセスディンギーも同じくジョイスティックが使われますが、セーリング初心者には理解しやすいように思います。photo by Junichi Hirai

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ソナー級。全長7m、横幅2.4m、吃水1.2m、ハル重量950kg、セール面積(メイン+ジブ)23.2m2。1979年に生まれたソナー級は、レーザー級を作ったブルース・カービー(USA)の設計です。photo by Junichi Hirai

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3人乗りのソナー級。23フィートのキールボートで、ダウンウインドではウィスカーポールでジブを展開します。日本は、ロンドン・パラリンピックに唯一出場した種目です。photo by Junichi Hirai

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