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豪バッセルトン・テーザーワールドレポート

 1月2〜9日、西オーストラリア・バッセルトンのジオグラフベイ・ヨットクラブ(G.B.Y.C)で「2015テーザー世界選手権」が開催されました。参加艇数は122艇で、日本からは7艇が参加しました。大会期間には計測日、練習レース、レイデイも含まれるため、レース自体は5日間9レースが実施されました。(レポート・写真提供/日本テーザー協会)

 G.B.Y.Cは芝生の上に123艇がすべて置け、目の前の青い海に浜出しですぐに出艇できる最高のヨットクラブでした。白熱したレースの後にヨットクラブ内にあるバーでビールやワインなどを片手にヨット談義が交わされる状況は、海外でのヨットレースならではの楽しさです。

15.01.13_ワールドチャンプと 日本チーム
オーストラリアで開催されたテーザーワールド。写真は日本チームとワールド優勝選手です

サメも出現! オーストラリアの世界選手権

 前半2日間は大方の予想を裏切り、3〜5m/sで風向も安定した中でのレースでした。しかし、3日目以降はブローでは12m/sを超える風が入るもののラルでは6〜7m/sになるという、風の強弱が激しいコンディションとなりました。

 特に最終日の2レースは強風の中で風向が突然40度くらい振れてしまうといったとても難しいコンディションでのレースでした。4日目には沖で体長約4mの鮫が目撃され、選手の安全を優先して2レース目が中止されるというハプニングもありました。

 今回の優勝者はChris DANCE/Peter HACKETT(AUS)でした。2位は2009年和歌山ワールドで優勝したRobert DOUGLASS/Nicole DOUGLASS(AUS)でしたが、最終日の第8レースでDOUGLASS組が一時逆転して首位に立ち、最終レースでまた同点に並び、結局タイブレイクでワールドチャンピオンが決まるというドラマがありました。

 3位は1992年の葉山ワールド(日本)で優勝したJay RENEHAN/Lisa RENEHAN(USA)でした。2013年ゴージワールド(USA)に続いて2連覇を期して参戦したAnthony BOSCOLO/Haley LANE(USA)は5位でした。米国選手はレベルが高く、RENEHAN夫妻は2人とも470のオリンピック候補選手で、BOSCOLOさんは49erのオリンピック候補選手です。

 日本人最高位は18位の山村・吉田組でした。山村・吉田組は同じ稲毛フリートの池田・森組と一緒に毎日1番に出艇してレース前にどの選手よりも多く海面を走って練習していました。しかし、日本ではあまり経験することのない強風下での大きな振れに苦しみました。

 レイデイでは、日本選手が集まってバーベキューパーティが開催されました。オージービーフは日本で買えるものよりも柔らかくておいしく、みんな大満足でした。

15.01.13_スタート直後
テーザーワールドは2年に一度開催されます。今回は123艇がエントリーしました

2015 Tasar World Championship
http://tasar2015.com/

2017年は日本・蒲郡で世界選手権開催

 今大会では、次回大会が日本で開催されることから日本人選手による2017年蒲郡ワールドのプレゼンも実施しました。プレゼンと紹介ビデオ、衣装、配布カードなどを入念に準備した甲斐があって、翌日からは「ぜひ次の日本に行きたい」と言ってくれる選手が続出しました。

 日本で応援していた多くのテーザーセーラーもSNSで配信される各レースの回航順位やリザルト速報、毎日届く選手からの動画やレポートでワールドの雰囲気を一緒に体感しながら、次の蒲郡ワールドに向けて密かに盛り上がり始めました。

 2017年7月下旬〜8月上旬で開催予定の蒲郡ワールドは、http://tasarworlds2017.org/で案内しています。先行して英語版での案内となっていますが、追って日本語版も作成予定です。
関心のある方は、japanworld@tasarjapan.orgまでご連絡下さい

15.01.13_GBYC
芝生が気持ち良いジオグラフベイ・ヨットクラブ

15.01.13_1位-Chris-DANCE/Peter-HACKETT
優勝のChris DANCE/Peter HACKETT(AUS)

15.01.13_18位-山村・吉田
日本最高順位となった山村・吉田組(18位)

15.01.13_バーベキュー集合
レイデイの日本チームBBQパーティー

15.01.13_バーベキュ-肉
テンションあがります!オージービーフ!

2015テーザー世界選手権最終成績
1. Chris DANCE / Peter HACKETT
2. Robert DOUGLASS / Nicole DOUGLASS
3. Jay RENEHAN / Lisa RENEHAN
18. Taro YAMAMURA / Koshi YOSHIDA
36. Yohei IKEDA / Tatsuya MORI
47. Yoshiaki NOJIMA / Kenta TAKAHASHI
59. Toshinori IKEDA / Sumiko AKIYOSHI
64. Haruyuki YAMAMOTO / Tomoyuki MIYASHITA
67. Mahoro SEKIGUCHI / Ryo UEMATSU
114. Hiromichi KAMEYAMA / Atsushi INOUE

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