江の島ファイアーボール全日本レポート
11月8日、9日、神奈川県江の島沖で「ファイアーボール級全日本選手権」が開催され、江の島から6艇、葉山から2艇の参加を集め合計6レースが行われました。(レポート/下間雄介 日本ファイアーボール協会)
江の島で開催されたファイアーボール全日本。2日間めいっぱい戦いました。写真は優勝の加藤/熊谷です
初日は薄曇りの天気で、冷たい北東の風6mが吹き、レースには絶好のコンディション。第1上マークは石井/伊藤がトップでまわり、加藤/熊谷・原/石橋が追う展開になりました。最終下マークまで1艇身リードしますが、フィニッシュラインが風向に対して傾いていたため、加藤/熊谷が僅差で1位にはいりました。
2レース目も石井/伊藤がリードしますが、2度目のリーチングレグでスピントラブルに見舞われ、続いていた加藤/熊谷など3艇に抜かれ加藤/熊谷が2度目のトップ、続いては下間/鶴本、原/石橋が入りました。
風は若干あがりながらの3レース目。またもや石井/伊藤が第1上マークをトップ回航しますが、第2マーク回航で順位が入れ代わり、加藤/熊谷が3度目の1位。加藤/熊谷は失点3で初日を終え、2位は石井/伊藤と下間/鶴本が失点8で並びました。
2日目は、1日目と同じく北東風で4mの軽風。石井/伊藤組は、昨日と同じく安定したスピードと攻めのコース取りで第1上マークを回航してリードしましたが、加藤/熊谷が第2上マーク以降で細かくタックを繰り返してゲインを重ねて追いつき、最後の上りの後半レグでついに逆転して連続4回のトップを取りました。
第5レースは、後半風が落ちてクル―が風下側に座るほど風が落ちました。このレースでは、第4マークで逆転してトップにいた加藤/熊谷が、最後の上りでラルにつかまり、カバーが外れた間に、石井/伊藤が逆転してトップをとりました。
最終レース、風は持ち直し4mほどに。村田/黒田が第1マークをトップで回り、加藤/熊谷の追撃をかわし、そのままトップフィニィッシュ。村田は元・全日本チャンプの意地を見せました。総合成績は、4回1位を取った加藤/熊谷が優勝を飾りました。
気温は低いながらプレーニングボートにはうってつけのコンディションで、フィニッシュライン直前まで順位が入れ替わる熱い戦いに選手は満足して大会を終えました。
大会後は、藤沢駅ちかくに場所を移して表彰式と打ち上げが行われました。優勝回数8回の石井選手と加藤選手から持ち回りのカップが寄贈され、今年度から優勝カップでビールを飲む新しい伝統が始まりました。
次回の公式レースは、シーズンインレガッタを3月15日に江の島沖で開催の予定です。ファイアーボール協会は他艇種で活動されている方の参加も歓迎しています。ワールドへも積極的に参加する活気あるフリートなので、興味のある方は、
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6艇が出場した今年の全日本。少数ながらもマークごとに成績が変わる熱い戦いとなりました
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