470土居/今村、1位保守。アジア大会3日目
9月26日、韓国仁川アジア大会3日目。まずは前日記事の間違い訂正です。26日から始まると書いたマッチレースですが、本日は最終練習日となり、レース(ラウンドロビン)開始は27日からになります。つまり、マッチレースは27日〜30日まで4日間の大会となります。(BHM編集部)
「つかれましたー」と4レースを終えて帰着後の土居愛実。海面はフラット、風がシフティーでポジションを保つのがむずかしいレースです。photo by Junichi Hirai
編集部が間違えたのは、直前まで発表されなかったスケジュールの確認ミスが大きいのですが、通常のマッチレースとして日数が少ないことも勘違いの原因でした。
正しいスケジュールから読み解くと、最終日はセミファイナル、ファイナルをおこなうとすればラウンドロビンは3日間。9カ国参加で船の用意は4艇(各国乗り回し)。スケジュールを考えると帆走指示書に記載されるダブルラウンドロビンの実施はむずかしく、はじめから予備日を使う前提?と思える強行策にみえます。
このアジア大会でマッチレースだけ始まらなかった理由はわかりませんが、風が弱く潮の速い不安定なコンディションを考えると不公平な内容にならないことを祈るばかり。選手には、ラウンドロビンの一戦一戦が大切になってくるでしょう。
さて、大会3日目。曇天のワンサンマリーナは肌寒く、秋の気配です。海上はもちろん、陸上でもジャケットを着ていないと身震いするほどの寒さです。朝は6メートル近くあった風は徐々に弱くなりましたが、各クラスとも2〜4レースをおこないました。マッチレース以外は、予定よりもかなり早い展開で進行しています。
暫定1位をキープしている470級男子の土居一斗/今村公彦は、本日も上位成績でまとめて順位を保守。しかし2位の韓国とは2点差しかなく、残り4レースはお互いに意識した戦いになると予想されます。
「きょうの3本目でリコール。解消しましたが、こういうことが大きな失点につながるので気をつけて走りたい。軽風までなら(他国より)スピードがあるのが分かっています。ワールドのような大勢のフリートレースとは違って、小数の戦いというのは、それはそれで難しいですね。あとは韓国とどう戦うか。がんばります」(今村公彦)
また、夕方まで4レースおこない、ヘトヘトになって帰ってきたのは、レーザーラジアル級の土居愛実。前日もプロテストの締め切りが午後7時を過ぎるなど、このクラスだけがハズレくじをひいたように毎日遅くまでレースをおこなっています。
「つかれました。身体もそうですが精神的に。風のシフトが大きくて、後ろの選手が急に前に出てきたり。それでも、なんとか成績をまとめられました。1位の中国とは1点差です。3位とはちょっと差が開きました」(土居愛実)
ほかの選手は選手村に帰ってしまった午後5時過ぎ、疲れた顔で戻ってきた土居は、第5、6レースを連続トップで決めて一旦暫定1位に立ちましたが、中国と1点差の2位。気の抜けない接戦を繰り広げています。
明日はついにマッチレースがはじまります。
ラジアル級のスタート。潮が強いため、スタートラインに早くつくと流されてしまいます。潮の流れを読み、直前にポジションをキープしてスタートします。photo by Junichi Hirai
420級男子暫定2位の小泉維吹/松尾虎太郎。OP級出身の2人ですが、松尾は高校1年生15歳です。小泉は高校3年。2人とも山口県光高校です。photo by Junichi Hirai
ボートスピードに定評あるライバルのマレーシア。7月ポルトガルで開催されたISAFユースワールドでは2位でした。小泉/松尾はISAFユースワールド3位。負けられない戦いです。photo by Junichi Hirai
430級女子の田中美紗樹/高野芹奈。本日4-2-3位でしたが韓国に逆転され、ただいま暫定4位です。photo by Junichi Hirai
上マークボートに犬が!アンカーが流れていないかチェックしていました。photo by Junichi Hirai
マッチレースのチーフアンパイアを務めるのは田中正昭さん(写真)。今回のアジア大会には、ジュリーにインターナショナルジュリーの大谷さん、レース委員会にJSAFレース委員会の岡田さんが参加しています。photo by Junichi Hirai
仁川アジア大会 3日目成績
470級男子 参加6カ国 8レースまで
1. 土居一斗/今村公彦 JPN 12.0p
2. KIM Changju / KIM Jihoon KOR 14.0p
3. LAN Hao / WANG Chao CHN 21.0p
4. THAMSOONTORN Navee / BUTMARASRI Nut THA 24.0p
5. KU ZAMIL Ku Anas Bin / MAZELAN Mohamad Hafizzudin Bin MAS 29.0p
6. BALLADARES Ridgely / DIMAPILIS Whok PHI 38.0p
レーザーラジアル級女子 参加8艇 8レースまで
1. ZHANG Dongshuang CHN 11.0p
2. 土居愛実 JPN 12.0p
3. CHANYIM Kamolwan THA 23.0p
4. HAMID Nur Amirah Binti MAS 31.0p
5. YIN Yueling Elizabeth SIN 37.0p
6. LEE Gyeongjin KOR 38.0p
420級男子 参加9カ国 8レースまで
1. NORIZAN Mohamad Faizal Bin / ABDUL AZIZ Ahmad Syukri Bin MAS 12.0p
2. 小泉維吹/松尾虎太郎 JPN 14.0p
3. LOH Jia Yi / YEO Jonathan SIN 22.0p
4. TSE Sui Lun / CHIK Ho Yin HKG 22.0p
5. JADKLAY Jirawat / PHETSIRI Sarawut THA 39.0p
6. KIM Wooyop / KIM Insu KOR 40.0p
420級女子 参加6カ国 8レースまで
1. LIM Min Kimberly / SIEW Kiah Hui Savannah SIN 10.0
2. JAMIL Nuraisyah Binti / SALLAHUDDIN Umi Norwahida Binti MAS 16.0p
3. LEE Nakyung / CHOI Seoeun KOR 20.0p
4. 田中美紗樹/高野芹奈 JPN 22.0p
5. JIANG Xinyu / SHEN Xinyu CHN 32.0p
6. CORREA Diya Anna / ARSIWALLA Zara Khuzaima IND 39.0p
RS:X級男子 参加9カ国 8レースまで
1. WANG Aichen CHN 10.0p
2. BOONSAWAD Ek THA 19.0p
3. LEE Taehoon KOR 20.0p
4. LEUNG Ho Tsun Andy HKG 22.0p
5. 富澤 慎 JPN 28.0p
6. CHANG Hao TPE 43.0p
※正確な成績は大会公式サイトで確認してください。
※6レース以上で1レースの成績がカットされます。
◎17th Asian Games INCHON2014
http://www.incheon2014ag.org/
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