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RS:X男女伸び悩む。ISAFワールド2日目

 9月13日、サンタンデールISAFワールド2日目。本日からウインドサーフィンのRS:X級男女が始まりました。朝から晴天に恵まれたサンタンデールは風が吹き上がり、エキサイティングなレースを予想させましたが、徐々に落ちていってしまいました。RS:X級前半はプレーニング、中盤後半はパンピングの戦いとなりました。(BHM編集部)

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レース2日目はRS:X級が登場です。男子の1レース目はいい風でスタートしましたが、フィニッシュする頃には落ちてしまいました。photo by Junichi Hirai

 RS:X級には男子3、女子4選手が出場しています。北京五輪、ロンドン五輪男子代表の富澤 慎(トヨタ自動車東日本)は30歳を越えてベテランの域に入り、後輩からの突き上げ、そして世代交代も期待したいところ。同じく出場するのは、現役大学選手の板庇雄馬(立命館大)、倉持大也(関東学院大)です。

 RS:X級男子は2レースをおこない、富澤の32位が最高順位。板庇、倉持もトップセーラーと戦う経験は少ないものの、それぞれ59位、75位と健闘しているといえます。

 しかし、海外選手と見比べると日本選手のレースしている姿は、大人と子供の差があります。身長180センチの富澤でさえ、小柄に見えることがあるぐらい肉体派アスリートが揃っています。なかには2メートル近い選手もいて、日本選手が、このなかで戦うことの厳しさを感じずにはいられません。

 また、岸に近い海面でおこなわれたRS:X級女子も徐々に風が落ちていくなかで3レース実施しました。日本選手は波に乗れず、足並みを揃えてゴールドフリートのボーダーライン上(31位前後)にいます。

 成績は伸び悩んでいますが、第2レースの日本チームは見ものでした。伊勢田愛が上位でトップマークを回航、さらに右海面をうまくつかった小嶺恵美も続いて回航しました。その後、小嶺が追い上げて伊勢田を逆転。2艇が並んで、8、9位の順位でフィニッシュラインを横切りました。

 いつのまにかベテラン組になった須長由季、大西富士子は、いいところを見せられず、それぞれ43位、39位と低迷。明日の予選最終日に掛けます。

 また、別海面でおこなわれたレーザー級、レーザーラジアル級は、両クラスとも2レースを終えて予選が終了しました。日本選手は、現在、土居愛実の29位が最高順位となっています。

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RS:X級とナクラ17級はビーチ出艇になります。photo by Junichi Hirai

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五輪連続出場する日本のリーダー富澤 慎。photo by Junichi Hirai

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板庇雄馬。ナショナルチーム2番手とはいえ富澤とは大きな差があります。photo by Junichi Hirai

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サンタンデール沖には小島があり、その左右の海面でRS:X級のレースはおこなわれました。photo by Junichi Hirai

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はじめてのISAFワールド出場となる倉持大也。関東学院大の現役大学生です。photo by Junichi Hirai

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ロンドン五輪金メダルのマリナ・アラバウ(ESP)。結婚出産を経て再び五輪の舞台へ戻ってきました。photo by Junichi Hirai

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前を走るのは小嶺恵美。日本2チームが連続してフィニッシュラインへ向かいました。photo by Junichi Hirai

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伊勢田愛。今年7月のヨーロッパ選手権は31位(52艇中)でした。photo by Junichi Hirai

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「スタートがうまくいかなかった」と話す大西富士子。大西がはじめて世界選手権に出場したのも大学生でした。photo by Junichi Hirai

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初日いいところのなかった須長由季は43位。明日の予選最終日に掛けます。photo by Junichi Hirai

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ISAFワールドで見つけたセーラーのクルマ特集です。日本では規格外かもしれないバンがよく使われているようで、同国の自動車会社がサポートしているチームも多くあります。ドイツ、オーストラリアはアウディ、イギリスはボルボ、日本はトヨタよりサポートを受けています。チームの写真をプリントしたり、車体にめいっぱい派手にロゴを書いたり、見ていて楽しいです。ロゴや雰囲気を真似してみてはどうでしょう? photo by Junichi


ISAFワールド2日目ダイジェスト動画

RS:X級男子 初日成績 出場97艇
1. FRA Pierre le Coq 2.00p
2. FRA Louis Giard 4.00p
3. POL Piotr Myszka 6.00p
32. JPN 富澤 慎 35.00p
59. JPN 板庇雄馬 57.00p
75. JPN 倉持大也 74.00p

RS:X級女子 初日成績 出場62艇
1. FRA Charline Picon 2.00p
2. MEX Demita Vega de Lille 5.00p
3. GBR Bryony Shaw 6.00p
27. JPN 小嶺恵美 20.00p
34. JPN 伊勢田愛 26.00p
39. JPN 大西富士子 31.00p
43. JPN 須長由季 36.00p

レーザー級 2日目成績 出場147艇
1. BRA Robert Scheidt 6.00p
2. NED Nicholas Heiner 8.00p
3. AUS Tom Burton 10.00p
107. JPN 安田真之助 84.00
114. JPN 南里研二 95.00p
115. JPN 谷口斉謙 96.00p

レーザーラジアル級 2日目成績 出場120艇
1. CZE Veronika Kozelska Fenclova 7.00p
2. LTU Viktorija Andrulyte 8.00p
3. NED Marit Bouwmeester 10.00p
29. JPN 土居愛実 41.00p
55. JPN 蛭田香名子 69.00p
81. JPN 冨部柚三子 105.00p
93. JPN 長谷川哲子 115.00p

※予選の終わったレーザー級では早くもリオ五輪の出場国権利が確定しました。ホストのブラジルをのぞいて次の23カ国に決定です。次回のクオリファイレガッタは2015年レーザー級世界選手権で9カ国が決まります。
Australia
Belgium
Canada
Croatia
Cyprus
Denmark
Finland
France
Ireland
Italy
Germany
Guatemala
Great Britain
The Netherlands
New Zealand
Norway
Singapore
Sweden
Poland
Portugal
Tunisia
USA
U.S. Virgin Islands

◎Santander 2014 ISAF Sailing World
http://www.santander2014.com/

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