祭りだ!レースだ!!阿波踊りヨットレース
8月14日、徳島県徳島市ケンチョピアで「第42回阿波踊りヨットレース」が開催された。直前に上陸した台風11号は、最大960hPa、最大風速52m/s。そのため12日に予定されていた「 紀伊水道レース」は中止に。異例ともいえる台風のスローペースに大会関係者に参加艇の減少という不安がかすめる。(文・写真/山崎武敏)
ヨットレースとお祭が一体化する阿波踊りヨットレース。セーラーはヨット連を組んでパレードに参加します。photo by T.Yamazaki
14日、阿波踊りヨットレースは62艇のエントリーがあり、58艇がスタートした。42回目を迎えたこのレースだが、今回は史上最少参加という記録を残した。過去の最少参加数は第5回大会(1977年)の67艇。その5年後、参加艇数はグンと伸び158艇の大記録は今も破られていない。
8時30分、北東微風のスタートはスピンとジェネカーが混在した色味の強い出だしで開始された。遠方への視界はガスッて白一色。
「今日はダメか」と思った艇は多い。しかし、徐々に離れて行く新型、大型艇を後方から眺める集団は風力が上がっていることを知り、タイムリミットの15時30分からは開放された。後続艇は、10マイル先にあるブイをすでに回航した先行集団と7〜8マイルでミートした。
徐々に上がった風は南南西と変わり、12〜13ノットでブイ回航して行く。総合優勝の〈海燕2〉(X99)は「先行集団はすでにフィニッシュしていると思い前方を見ると、アレッ!止まっている、と確認できた。これはチャンスと思い前を行っている艇を参考に最短を狙った」と語った。〈海燕2〉は、フィニッシュライン手前でトップグループが苦しんでいる中、後続集団はグングンと迫りタイムを稼いだ。
ファーストフィニッシュの接戦を勝ち取ったのは〈Exten〉(CM1200)。「ラッキー! 嬉しい!」を何度も繰り返し、広島流の歓喜に浸るクルー達の印象が強烈に残った。
総合優勝の〈海燕2〉(X99)。photo by T.Yamazaki
ファーストホームの〈Exten〉(CM1200)。広島から遠征しました。photo by T.Yamazaki
今年は62艇がエントリー。台風の影響もあり、出場を断念するチームもありました。photo by T.Yamazaki
第42回阿波踊りヨットレース総合成績表
クラスA優勝: UMADORI 6
クラスB優勝:T-DRACONIS
クラスC優勝:海燕2
クラスD優勝:ZENDA EXPRESS II
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