風なし淡路島。全日本ミドルボート長い1日
7月20日、全日本ミドルボート選手権2日目。大会初日を2レースで終え、できるだけレース数をこなしたいシリーズ中日。そんな選手、運営の期待をよそに兵庫県淡路島洲本沖は、風が吹き上がる気配がありません。スタート予定より約30分の風待ち後、そよ吹く弱い風のなかで第3レースが始まりました。(BHM編集部)
全日本ミドルボート選手権2日目。下マークに到着する頃には風がパタッと止みました。photo by Junichi Hirai
レースが開催されている洲本沖は特別な海面といえます。友ヶ島水道の影響から潮の流れはキツく、島の影響を受けて風が屈折するために急激なパフとシフトがライン状になってあらわれます。全体的に弱い風ゆえに、そのブローラインをつかむことが必須。レースでは前日と同様に、軽排水量のメルジェス32軍団が快調に船足を伸ばしました。
第1上マークまで吹いていたそよ風は、艇団が下マークに到着する頃にパタリと止んでしまいます。艇が密集するマーク周辺では怒号が飛び交い、船の接触もある大混乱となりました。そこから風はさらに弱くなり、まったく止まってしまう船もでてきました。
先頭のメルジェス3艇に続いて、〈SHOUYOU JR〉(M34)、〈JUST EIGHT〉(FARR36M)、X35の〈CHOVE CHUVA〉〈WAILEA〉〈DESSE〉が上位でフィニッシュ。さらに艇団はフィニッシュラインにゆっくり向かいますが、最終艇〈HORNET〉(SEAM31)はタイムリミットとなってしまいました。
その後、しばらく風が吹かないと判断したレース委員会は全艇ハーバーバックで陸上待機に。午後3時過ぎまで風待ちしましたが吹き出す気配なく、大会2日目を終えました。
大会2日目までの着順による暫定成績は次の通りです。ただしプロテストが出ているために順位は変動する可能性があります。
全日本ミドルボート選手権2日目 上位参考結果
1. JUST EIGHT 1-2-2 5p
2. WAILEA 2 -3-6 11p
3. SWING 5-7-1 13p
4. CHOVE CHUVA 10.5-1-5 16.5p
5. BLACKPEARL 6-14-3 23p
成績は試算です。公式発表されるものを確認してください。
明日21日は全日本ミドル最終日。2レース以上おこなわれれば、1レースがカットされるため成績も大きく変わるかもしれません。これまで風が弱く消化不良感は否定できませんが、最終日に風が吹くことを期待したいと思います。
運営ボートは和歌山から遠征。和歌山から洲本まで16マイルと近い距離にあります。photo by Junichi Hirai
〈JUST EIGHT〉。2年前にパウポールを取り付けセール拡大など改造しましたが、今回はオーバースペックだったセールエリアをサイズダウン、レーティング対策をして大会に挑んでいます。photo by Junichi Hirai
第1回、2回大会優勝の〈WAILEA〉(X35)。昨年は最終日逆転負けを喫し、今年は優勝奪還を狙います。photo by Junichi Hirai
大会2日目ダイジェスト。映像:レイラインメディア
第3レーストップフィニッシュの〈SWING〉。同チームはメルジェス32とボーティン40を並行して活動しています。photo by Junichi Hirai
微風の下マーク回航では接触もあり多数のプロテストが出されました。photo by Junichi Hirai
正式な成績がまだ発表されていないため、公式掲示板の暫定成績を掲載します。上写真は大会初日の総合暫定成績
本大会ではスマートフォンを使ったリアルタイムの航跡を、ウエブ上で閲覧できる「スマホでヨット」が採用されています。最終日の戦いに注目!http://maru.marux.net/yachtrace/
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