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微風の淡路島洲本。全日本ミドル選手権初日

 7月19日、兵庫県淡路島洲本で「全日本ミドルボート選手権」が開幕しました。蒸し暑く、空にもやの掛かる洲本沖は、風弱し。洲本は、大阪湾と紀伊水道を分ける友ヶ島水道に近く、潮が強く、風の弱いことで有名な海域です。このようなコンディションになることはある程度予想していましたが、大会初日は弱い風と戦う神経戦のはじまりとなりました。(BHM編集部)

 大会初日は、スポットで入る微軽風でなんとか2レースを消化。一時、小雨が降ったり、晴れたり、めまぐるしく変わる天候となりました。第2レースでは一時的に10ノット前後の風が入り、安定するかも思えましたが、風は続かず。午後3時前に早々に帰着することになりました。

 ベタ凪の瞬間もあるような微風海面では、軽排水量ボートが有利です。本大会には軽排水+ハイスピードのメルジェス32が3艇出場していて、この3艇がファーストレグからフリートをけん引します。なかでも〈BLACK PEARL〉は第1、2レースとも第1上マークをトップ回航する勢いをみせました。

 正式な成績はまだ発表されていませんが、FARR36(旧マム36)を改造しバウポール艇となった〈JUST EIGHT〉、5艇出場するX35軍団の雄〈WAILEA〉〈CHOVE CHUVA〉が成績をうまくまとめています。

◎2014全日本ミドルボート選手権
http://sports.geocities.jp/middleboat_japan/

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強豪ひしめくミドルボートクラス。全日本選手権の称号にふさわしく31艇が出張しています


大会ダイジェスト。映像:レイラインメディア

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サントピアマリーナを上空から

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2レースとも快走したメルジェス32〈BLACKPEARL〉

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福岡〈ENTERPRISE LILY〉

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〈BAMBINO〉も福岡から遠征

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微軽風を得意とする〈JUST EIGHT〉

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〈WINDWARD V〉。昨年リタイアしたリベンジで出場します

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江の島から出場した〈CHAR CHAN V〉

全日本ミドルボート選手権 速報結果
成績は、あくまで試算ですので、公式結果と異なる場合があります。
1. JUST EIGHT 1-2 3p
2. WAILEA 2 -3 5p
3. SWING 5-5 10p
4. CHOVE CHUVA 11-1 12p
5. BLAU 8-8 16p
6. BLACKPEARL 3-14 17p
7. DESSE 4-13 17p
8. BAMBINO 14-4 18p
9. AGNES 10-9 19p
10. CHAR CHAN V 13-11 24p
11. WILD ROVER WEST 7-18 25p
12. AIR PEAK 19-7 26p
13. FIVE STAR 22-6 28p
14. AR2 16-12 28p
15. NEUEROVE 6-24 30p
16. LAPIN BLEU 17-15 32p
17. WINDWARD V 9-28 37p
18. GODSPEED K 28-10 38p
19. KAITO 12-26 38p
20. B.B.SHANTY 15-25 40p
21. STAR OF BETHLEHEM 18-22 40p
22. SHOUYOU JR 20-21 41p
23. SCIROCCO 25-17 42p
24. LEPIN 27-16 43p
25. SEAFALCON ll 24-20 44p
26. AIR SUPPLY 29-19 48p
27. NOTARI IV 21-29 50p
28. HORNET 23-27 50p
29. BOREAS FOUR 31-23 54p
30. JUGEM 26-30 56p
31. ENTERPRISE LILY 30-31 61p

福岡から3艇、江の島から1艇が出場
 昨年、一昨年の東海(三河湾)大会からうってかわり、淡路島洲本サントピアマリーナで開催されている本大会。今年はサントピアマリーナ40周年ということもあり、グループ親会社の積極的な協力を得て本大会が開催されています。遠来からは、福岡から〈BAMBINO〉(J 92/S)〈WINDWARD V〉(FIRST 35)〈ENTERPRISE LILY〉(ELAN 350)の3艇、江の島からは〈Char chan V〉(FIRST 35)が出場。長短の違いこそありますが、淡路島開催ということで、大阪湾、瀬戸内海の船も回航をおこない合計31艇が集まりました。基本的にアマチュアセーラーで構成されるミドルボートチームには、シンドイといえる回航作業を乗り越えて出場しています。全日本ミドルボート選手権は、それでも出場したいレースであることは確か。その理由はいったいどこにあるのでしょうか? いま国内では人が集まるヨットレース、集まりにくいヨットレースが、極端に分かれているような気がします。集まりにくいヨットレースは、その理由が分かれば、悩みも解決するような気がします。

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