五輪種目、江の島オリンピックウィーク開幕
6月20〜22日まで江の島で「JSAF江の島オリンピックウィーク」が開催されます。1964年に開催された東京五輪を記念しておこなわれるこの大会は、日本で唯一のISAFランキングイベント(グレード2)。毎年秋に行われているこの大会ですが、今年はスケジュールの都合で6月に変更されて開催されました。(BHM編集部)
ナショナルチーム、社会人、学生選手が出場する江の島オリンピックウィーク。470級初日はスリーボンドが1-1-1位で絶好調です。photo by Junichi Hirai
今年の開催種目は470級、レーザー級、レーザーラジアル級、レーザー4.7級、49er級、49erFX級です。大会は3日間ありますが、初日は470級だけおこなわれ、そのほかのクラスは週末2日間で競われます。
大会初日は朝から南風が吹き、14〜20ノット弱の風で3レースおこなれました。470級のエントリーは35艇。スペイン・サンタンデール(今年9月リオ五輪出場国枠を掛けた世界選手権が開催されます)のトレーニングレースから戻ったばかりのナショナルチームをはじめ、日本大、慶応大、中央大、法政大といった関東学連チームが出場しています。
先週の江の島では、全日本インカレ個人戦470級関東予選がおこなわれたばかりです。しかし、ナショナルチームや社会人とレースできる貴重な機会とあって学生選手も果敢に挑戦しています。学生選手のなかには、レース後、ナショナルチームに艤装やセーリングについて質問しているシーンも見られました。
海外遠征が多いナショナルチームが学生選手と交流する機会は少ないものです(これは同じく国内で人気のスナイプ級と大きく違う部分かもしれません)。オリンピックウィークのような国内トップセーラーと学生が交流できるイベントは、もっと多くて良いように思います。学生選手は気負うことなく、トップセーラーに質問をガンガンぶつけてみてはいかがでしょうか。最初は話しかけづらいナショナルチームかもしれませんが、懇切丁寧に説明してくれること間違いありません。
さて、初日のレースは風以上に波が悪く、ハードなコンディションとなりました。第3レースのアウターマーク付近では沈艇が続出していたようです。結果は松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド)が3レースともトップを取るベテランの風格をみせて首位に。特にダウンウインドのスピードはナショナルチームのなかでも目を見張るものがあります。
2位には市野直毅/外薗潤平(和歌山セーリングクラブ)、3位吉田愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)、4位土居一斗/今村公彦(チームアビーム)と時差ボケがまだ抜けないサンタンデール帰りのナショナルチームが上位を占めました。学生トップは中村睦宏/木村直矢(日本大)です。
江の島オリンピックウィークは、明日21日よりレーザー級、レーザーラジアル級、レーザー4.7級、49er級、49erFX級が加わりおこなわれます。
2位につけた市野/外薗。今年はスペイン、フランス遠征、そしてサンタンデールのトレーニングと海外遠征にも力を入れています。photo by Junichi Hirai
ハイレベルなレースに社会人と学生選手が混じって戦われています。photo by Junichi Hirai
新チーム結成から1年を過ぎたベネッセの吉田/吉岡。「毎日乗り込んでいるので、クルーワークはだいぶ慣れてきました。でもマーク回航では焦ることもあり…。もっと余裕を持てるようになりたいです」と吉岡美帆。photo by Junichi Hirai
上半期の海外レースでは、ベテラン・スリーボンドに一歩リードされていたチームアビーム。この大会の後は、ギリシア470ヨーロッパ選手権、リオ五輪テストイベントと海外遠征が続きます。photo by Junichi Hirai
江の島ヨットハーバー。白い建物が6月からオープンしている新ハーバーです。ボート置き場は以前と同じ旧ハーバー前がメインで、外来艇は新ハーバー前がバースになります。今年はインターハイ、470級全日本選手権などが開催予定。photo by Junichi Hirai
本大会ではノースセールジャパンが開発したリアルタイム航跡(トラッキング・システム)と航跡を表示させるレースビュアーが、21日のレセプションで公開されます。位置情報の収集にはスマートフォンが使われます。photo by Junichi Hirai
◎江の島オリンピックウィーク
http://eow2014.jimdo.com/
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