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2014年度ボード学生ナショナルチーム決定!

3月12日から14日にかけて浜名湖で「2014年度学生ナショナルチーム選考レース」が行われました。3日間で最大12レース予定というハードなスケジュールで、メンズ66名、レディース24名が出場。この中から、メンズ上位5名、レディース上位2名がナショナルチーム(以下NT)の称号を手に入れることができました。(レポート/石井良平 京都大学)

学生ナショナルチームとは、学連ウインドサーフィン独自のもので、選ばれると日本代表としてさまざまな援助を受けて海外大会へ出場できるほか、全国で練習会を開催した時にコーチとして学生に技術的な指導をする機会があります。学連選手にとって学生ナショナルチームに選ばれることは、とても名誉なことです。

今年度のNTは、2013年度のインカレ個人戦と今回のNT選考レースの成績を総合して決定する、というルールのため、個人戦で良い結果を残していた明治大学3回生工藤(メンズ)、関東学院大学2回生山辺(レディース)1回生倉持(メンズ)、京都大学3回生小松(メンズ)・石井(メンズ)、早稲田大学3回生白木(レディース)は、ポイント的にかなり有利な状況でレースに臨むこととなりました。

選考初日。午前中は4〜5m、午後は1〜3mでメンズ、レディース共に4レースずつ消化しました。メンズでは倉持、小松、慶応大学2回生高津、関西学院大学2回生前田、4か月もの活動休止から復活したばかりの滋賀大学3回生中村と滋賀県立大学2回生森が素晴らしい成績を残しました。

レディースでは、インカレ3位からNT入りを狙う法政大学3回生高橋が圧巻の走りを見せました。また山辺、白木の2名が共に1レース目でリコールしたこともあり、インカレリザルトで2位まで17ポイント差あったのを初日で4ポイント差にまで縮めました。

また、インカレには出場していないものの、京都大学伊井が今回のレースのみのリザルトに関しては総合2位につけるという素晴らしい走りをみせてくれました。

2日目は、朝から雨が降っていて、気象状況が不安定だったためノーレースで終え、最終日に向けて全員気持ちを高めて過ごしました。

大荒れの浜名湖。負傷者も出る過酷な最終レース

そして迎えた最終日。この日は朝から12mオーバーの風が吹いていて、セッティングをひとりでするのが困難なほど。そんな中、レディースのZ旗が掲揚されましたが、あまりに風が強く、レディースはスタートラインに並べたのがほとんどいなかたったため、レースを行えませんでした。

レディースが浜へ戻ってから、すぐさまメンズのレースが開始されましたが、その時点で総合1位だった小松が最終日の第1レース中に指の骨を折ったり、6位だった前田が低体温症で病院に運ばれたりと、過酷なレースとなりました。

その後メンズは続け様にさらに2本レースが行われましたが、レディースは結局風が落ちることがなくそのままレースも行われず、3日でメンズトータル7本、レディーストータル4本で今年度のNT選考レースは終了しました。

第5レースで骨折した小松は、病院で痛み止めを打ってもらい第7レースには骨折しながらも出場、7位でフィニッシュし、昨年度インカレ3位の意地をみせました。

また、最終日は吹きを得意とする工藤、倉持、神奈川大学2回生大久保、桜美林大学2回生大滝が良い成績を残していました。

インカレ9レース+NT選考レース7レースの総合リザルトは、次の通りです。
メンズ
1. 倉持大也
2. 工藤輝
3. 石井良平
4. 小松大悟
5. 高津一晃
レディース
1. 白木青羅
2. 山辺美希

上記のメンズ上位5名とレディース上位2名に、特例として予選免除でNT入りが決まっていた、現在インカレ個人戦2連覇中の立命館大学3回生の板庇雄馬を加えた計8名が、2014年度の学生日本代表に決定しました。

最後に筆者が、今回のNT選考レースで最も印象に残っているシーンを申し上げますと、法政大学の高橋が最終日レディースノーレースになることが決定した瞬間の悔し涙は、忘れてはいけないものだと思いました。

NT選考レースだけを見れば圧倒的1位をとっていたにも関わらず、インカレのリザルトが響きNTになれなかった彼女の涙をみて、NTに選ばれることの責任を感じました。

あらゆる人の様々な想いを背負っているのだということを忘れずに、これから1年間学生日本代表として、自分を甘やかさずにウィンドサーフィンに取り組んでいきたいと思います。

14.03.27_01
2014年度学生ナショナルチーム一同

14.03.27_03
メンズ成績

14.03.27_02
レディース成績

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