日本学生ボードセーリング新人戦レポート
2013年度日本学生ボードセーリング新人選手権が、3月17日〜3月19日の3日間にわたり、浜名湖舘山寺サンビーチ海岸沖で開催されました。学連在籍1年目以下、ボードセーリングをはじめて1年未満のビギナーのみで競われるこの大会に、今年は全国約28大学からメンズ90艇、レディース46艇が参加しました。(レポート/松川喚一 京都大2年)
京都大ウインドサーフィン部、新人戦奮戦記
京都大学からはメンズ12人、レディース5人が参加。およそ半数近くが関西の新人大会で入賞しているという「強い世代」です。また、先頃和歌山セーリングセンターで行われた全日本学生ボードセーリング選手権大学対抗選で京都大学が初優勝したこともあり、自信と期待をいっぱいに抱いて私たちは後輩を送り出しました。
大会初日は微風コンディションの中3レース行われました。メンズとレディースは別でスタートします。メンズの1レース目、全く風のないマストパンピングレースで、得意とする京都大学1回生の山田が圧倒的な艇速を見せつけダンピンフィニッシュ。その他6人がシングルでフィニッシュするという幸先の良い結果でした。
浜名湖の難しい海面に少し苦戦を強いられましたが、メンズは山田と阿知波、レディースは武田、川崎、松永の3人がシングルという結果でしたその後風は少し上がり、レディース2レース、メンズ2レースが行われました。
2日目は、20ノットオーバーの予報が出る中、レディースは微中風で1レース、プレーニングコンディションで1レース消化しました。とくに中高とスポーツ経験がなく、ビギナーの大会で苦汁をなめさせられてきた川崎が3レース目に2位を取り、最終日を残して暫定4位と奮闘していました。
また、柔道で優勝経験もあり、周囲から絶大な期待を寄せられる武田も5位と入賞圏内で最終日を迎えることになりました。メンズはプレーニングコンディションの中1レースだけ行われ、カットレースが適用されるようになったことで神崎が4位に浮上。また、全風域で安定して前を走る阿知波が5位、山田が8位と、最終日に期待できる2日目となりました。
最終日は4〜8ノットの微中風コンディション。京大が最も課題としている風です。メンズが先に2レース行いました。リーチパンピングを得意とする高橋や阿知波が前を走る一方で、苦戦する選手が多かったです。続いてレディースが2レース行い、その後メンズが1レース行って全レースが終了しました。
結果は、メンズ入賞者2人(5位阿知波、6位定光)、レディース入賞者0人。メンズは定光が最終レースで5位に入り逆転で入賞。レディースは武田が1ポイント差で6位となりました。
日本学生ボードセーリング新人選手権 上位成績
レディース 46艇参加
1. 西上実彩子 同志社大
2. 赤井里菜 関西学院大
3. 瀬川絵梨佳 福岡大
4. 小山怜奈 神戸大
5. 相馬佳映 滋賀県立大
6. 武田まりの 京都大
メンズ 90艇参加
1. 北川晋平 早稲田大
2. 小花海月 甲南大
3. 野呂雄樹 関東学院大
4. 村西佑規 甲南大
5. 阿知波宏明 京都大
6. 定光 諒 京都大
日本学生ボードセーリング新人選手権は浜名湖で3日間開催されました
素直に喜ぶ選手の姿にボードセーリングの原点を思い出す
この大会でとても印象に残ったシーンがあります。それは強豪とは呼べないチームの女の子が、レースから浜に帰着する際、チームの仲間が出迎え、そのチームメイトに向かって満面の笑みで「ポイントついた!!」とフィニッシュしたことに大喜びし、チームメイトも同じように手を叩いて喜んでいた光景です。
3日間を通して、悔しい気持ちやうれしい気持ち、ボードセーリングを始めたばかりの若者の、生きた感情がダイレクトに感じることができました。1ポイントに涙するひとがいる一方で、ポイントがついた事にとても喜ぶひともいる。それぞれのボードセーリングの形があり、それぞれが素直にボードセーリングを楽しんでいる、ボードセーリングの原点を思い出させてくれる大会でした。
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
入船鋼材
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
Velocitek
銚子マリーナ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ