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AUSスキッパーにマシュー・ベルチャー!

 2013年のセーリング界でもっとも注目を集めたといえるアメリカズカップ。歴史的な逆転ドラマにみなさんも大興奮したことでしょう。次回のアメリカズカップ開催は2017年になるといわれ、防衛者のオラクルチームUSAに対して、挑戦者代表は、オーストラリア・ハミルトンアイランドヨットクラブのチームオーストラリアが決まっています。(BHM編集部)

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チームオーストラリアのスキッパーに抜擢されたマシュー・ベルチャー(右から2番目)。右側はオラクルUSAのトム・スリングスビーで、左側は〈ワイルドオーツ〉オーナーのボブ・オートレー(オーストラリア・ハミルトンアイランドヨットクラブ)です。photo by Andrea Francolini/Team Australia

 現在、オラクルUSAはアメリカズカップ・ワールドシリーズで使っていたAC45カタマランをシドニーへ送り、チームオーストラリアと合同トレーニングをおこなっています。このトレーニングに先駆けて、チームオーストラリアは、スキッパーにロンドン五輪470級金メダリスト、マシュー・ベルチャーの起用を発表しました。

 ベルチャーは金メダルだけでなく5度のワールドチャンピオン(現在も連覇中)に輝く470界のトップセーラーです。日本にも馴染み深く、一昨年にチームアビームと契約し、クルーのライアンとともにリオ五輪を目指して活動しています。

 何度も来日しているので馴染みある方も多いでしょう。編集部がはじめてベルチャーに出会ったのは、確か2005年に佐島で開催された「ニッサンカップ」で、当時の彼は大学生でした。


チームオーストラリアAC45の進水、練習の様子

 これまで、470級出身のセーラーは世界の舞台の中心になることは、他種目に比べて少ないものでした。バルクヘッドマガジンで記事にしたように、いまの超一流セーラーは、「オリンピック(五輪)=アメリカズカップ=ボルボ・オーシャンレース」をセットにして、全てのプロジェクトを同時におこなっています。

 このような活動ができるのは、世界でも数人で、470級出身だとバルセロナ五輪470級金メダリスト、ジョディ・カラファト(ESP)、アトランタ五輪470級銀メダルのイアン・ウォーカー(GBR)あたりでしょうか。2000年以降の470級メダリストは、プロセーラーとして大舞台に登場する機会は少ない印象があります。

 前回のアメリカズカップでは、49er級のネイサン・アウタリッジ(AUS)、フィン級のベン・エインズリー(GBR)、レーザー級のトム・スリングスビー(AUS)、スター級のイアン・パーシー(GBR)ら現役バリバリの五輪選手が活躍したのは、ご存知のとおり。また、ボルボオーシャンセーラーのイケール・マルティネス(ESP)、フランク・カマス(FRA)らは、オリンピック活動をナクラ17級に移行して活動しています。

 今回シドニーでおこなわれる2ボートトレーニングのメンバー(下記)が発表されました。オラクルUSAには、レーザー級、スター級で活躍したアンドリュー・キャンベル(USA)、オーストラリアには、若きデビッド・ギルモア(AUS。49er級、マッチレース)も選ばれています。

Team AUSTRALIA
Mat Belcher
Seve Jarvin
Sam Newton
Ed Smyth
Troy Tindill
David Gilmour
Will McCarthy
Wade Morgan

Oracle Team USA
Jimmy Spithill
Tom Slingsby
Andrew Campbell
Kinley Fowler
Rome Kirby
Kyle Langford
Joey Newton
Joe Spooner

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