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全日本マッチ予選完了。最終日ファイナルへ

 2月10日、葉山沖で開催されている全日本マッチレース選手権。スタート時刻を早めてはじまった大会3日目は朝から北東風がコンスタントに入るコンディション。前日までのレース進行を取り戻すべく、駆け足でラウンドロビン(総当り予選)を消化しました。(BHM編集部)

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セミファイナルへ進む、坂本(左上)、本吉(右上)、パク(左下)、市川(右下)。photo by Junichi Hirai

 曇天の葉山沖は朝から冷たい風が吹き、ピリッと張り詰めた空気が流れます。レースは絶好のハイクアウトではじまりましたが、フライトを重ねるうちに風は弱まり、葉山(東)、逗子(北東)、逗子マリーナ(北)方面から風が乱れ入り、シフトの激しいコンディションに。しかし、うれしくも風は止むことなく、午後にはラウンドロビンを終えました。

 午後2時過ぎ、陸上に戻り、スキッパーとレース委員会によるブリーフィングがおこなわれました。その結果、帆走指示書では、ラウンドロビン後につづいてラウンドロビン2がおこなわれる予定でしたが、遅延しているスケジュールを考慮して、ラウンドロビン2を省略。11日最終日をセミファイナルから開始することが発表されました。

 セミファイナルに進出するのは、次の4選手です。
1. 坂本 亘 6勝1敗
2. 本吉夏樹 5勝2敗
3. パク・ガンウ 4勝3敗
4. 市川航平 4勝3敗

 前アジア大会の金メダル、シエスタチームの坂本が接近戦ながらも順当に勝ち抜き予選1位通過。坂本は、セミファイナルの相手に市川航平を指名しました。しかし、坂本に唯一1敗の土をつけたのは最年少スキッパーの市川です。アジア王者坂本対海外レースにも果敢に挑戦する若き市川の対決は見ものです。

 本吉とパク・ガンウはラウンドロビンでは本吉が勝利しましたが、アジア大会・韓国代表が決まっているパクとクルーの息のあったチームワークは強力な武器となっています。また、本吉チームには、伊藝徳雄、山田真、松石万希子、山岸納といったマッチレースのベテランが加わります。

 明日10日、葉山マリーナで開催される全日本マッチレース選手権最終日は、予定時刻をさらに15分早めて8時45分スタート予定。葉山港の防波堤からも観戦できるので、みなさんぜひ応援へ!

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ラウンドロビンでマッチレース王者・坂本を破った早稲田大の市川(手前艇)。市川は昨年の大学マッチでマッチレースをはじめ、その後、ユースの国際マッチレースに出場するなど急成長のセーラーです。同期の加藤(早稲田大)、西村(同志社)、東野(同志社)、25歳の中山(東京大)が乗り込みます。photo by Junichi Hirai

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2013年伊藤園マッチシリーズの年間チャンピオンとなった藤井麗チーム。女子5名+男子1名で出場しています。photo by Junichi Hirai

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ラウンドロビン10フライト目は、2010年アジア大会決勝の再現となる坂本対パク(手前)の戦いとなりました。スタートから優位に立った坂本が逃げ切り勝利。ロンドン五輪470級代表のパク選手は、昨年からマッチレースを専門に海外大会などに出場しています。現在はアジア大会を目標にしていますが、470級を引退したわけではなく、マッチレースと並行して活動していきたい、とのこと。photo by Junichi Hirai


大会3日目ダイジェスト。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com

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