おそらく世界初にして世界で唯一、大阪北港ヨットハーバーでヨットによる駅伝レースが今年も開催されました。どうしてもヨットハーバーから足が遠のくこの時期に、総勢60名のメンバーが集まり、西のいい風が吹く中でおこなわれました。（文／橋本正毅）

5回目となるヨット駅伝。3艇がチームを組んでタスキをつないで走ります。これはおもしろそうなアイデアレースです。盛り上がること間違いなし！（BHM編集部）

　簡単にルールを説明すると、第１帆走者は、レンタルトッパー（オールドソルトと称した男性65歳以上、女性○○歳以上のカテゴリーによるメンバー。※女性メンバーの年齢は特定秘密にあたり公表はできません）。第２帆走者はレンタルシカーラ。第３帆走者はオーナー艇（レーザーorシーホッパー）により、1本のタスキを渡しゴールを目指します。

　チーム分けは厳正な抽選により、当日の朝に決定します。それぞれの艇は、旧オリンピックコース（上・サイド・下・上・フィニッシュ）を帆走し、フィニッシュ後にタスキを次の艇に受け渡します。

　受け渡し方法にルールはなく、各チーム試行錯誤を繰り返し、色々な方法を考えていました。受け渡しに失敗し、大きく順位を落とすチームや逆にうまく行って順位を上げるチームがあり、みんなで大盛り上がり。経験したことがないヨットによるリレー戦なので、応援にも熱が入り海上は大騒ぎでした。

　レース展開は、トッパークラスで４号艇チームが断トツのトップ！　第２帆走者のシカーラにタスキが渡ったのち、６号艇チームのシカーラが猛烈に追い上げ、抜き去ります。

　およそ半レグのアドバンテージを持って最終帆走者のレーザーラジアルにタスキが渡り、ここから、１号艇チーム・４号艇チームのシーホッパー（スタンダード）による追い上げが始まりました。

　結果はレーザーラジアルでありながらも奮闘した６号艇チームがアドバンテージを見事に守り切り、トップフィニッシュ！おめでとうございます！！

　そしてアクシデントはその直後、熾烈な２位争いのさなかに起こったのでした。

　２位を走る１号艇チームのシーホッパーが、あろうことかフィニッシュ直前に痛恨の沈。４号艇チームに逆転を許したために、本部船・観覧艇上は大爆笑に包まれ、最後まで目が離せない今大会でした。

　その後陸に上がってから、本年度の納会と年間表彰式をおこない、最後まで大いに盛り上がった駅伝レースとなりました。

◎駅伝レース成績
優勝　6号艇チーム　浜崎　丸田　王　赤松
2位　4号艇チーム　水弘　町谷　羽生　荒岡
3位　1号艇チーム　稲森　弘中　吉田　橋本

ヨット駅伝はレンタルトッパー、レンタルシカーラ、シーホッパー、レーザーを使っておこなわれました

納会後のメンバー全員集合です

• ツイート