オラクルUSA連勝大金星!アメリカズカップ
9月22日、サンフランシスコ・アメリカズカップ第14レース。オラクルチームUSAが踏ん張ります。というよりも、オラクルが完全にレースを支配するレース内容となりました。終盤戦になってボート性能は同じ。スタートとタクティクスが勝敗を決める、見応えある戦いになっています。(BHM編集部)
風は14ノット前後。スタートでインに入ったオラクルが、エミレーツ・チームニュージーランドをコントロールしながら第1マークを6秒差で回航。ダウンウインドでオラクルが差を広げますが、アップウインドでニュージーランドが大接近。しかし、ボトムスピード7ノットまで下がるタックミスで再びオラクル有利に。
さらに、ダウンウインドでもジャイブしてライトエアにつかまったニュージーランドは追いつくことができず、第14レースをオラクルが制しました。これで4点目を獲得し、またしても命をつなぎました。
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 4
Race 14 Performance Data
Course: 5 Legs/10.22 nautical miles
Elapsed Time: OTUSA – 33:47, ETNZ – 34:10
Delta: OTUSA +:23
Total distance sailed: OTUSA – 12.8 NM, ETNZ – 13.1 NM
Average Speed: OTUSA – 23.31 knots (27 mph), ETNZ – 22.58 knots (26 mph)
Top Speed: OTUSA – 36.60 knots (42 mph), ETNZ – 35.41 knots (41 mph)
Windspeed: Average – 11.4 knots, Peak – 14.9 knots
Number of Tacks/Jibes: OTUSA – 8/12, ETNZ – 8/12
第15レース。同じようにスタートマニューバでインについたオラクルが第1マークから先行します。ジャイブポイントで一旦右海面に出てパフを掴むと、差をぐんぐんと広げます。ニュージーランドの戦略は後手後手にまわり、オラクル有利に展開。
なんだかスゴイことになってきました。勢いはオラクルチームUSAにあります。ボート性能が当初よりブラッシュアップされたことでニュージーランドのアドバンテージはなし。さらに途中交代加入したベン・エインズリーの冴えるタクティクスで、チームに強い自信さえ生まれているように見えます。
ダウンウインドでニュージーランドは、海面をセパレートして逆転を図りますが、時すでに遅し。大会12日目は、オラクルが連勝する大金星デイとなりました。
これでニュージーランド8勝vsオラクル5勝。ニュージーランドは、あと1勝がどうしても取れません。アメリカズカップの行方は、またしても持ち越されます。「もしかして」があるかも?
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 5
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