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台風一過で2レース完結。逗子レガッタ2013

 相模湾の秋の風物詩「逗子レガッタ」が終了しました。レースの直前に発生した台風18号の影響で、9月14〜16日、3日間のレース予定でしたが、2目以降の全レースがキャンセルとなりました。不完全燃焼のシリーズレースとなってしまったこと、申し訳なく思うばかりです。(文/松石万希子 逗子レガッタ事務局)

相模湾秋の本気レガッタに復活成長した逗子レガッタ。台風襲来に苦しめられました。photo by K.Takahashi

 今年の逗子レガッタには、IRCクラス29艇、Platu25クラス3艇の32艇がエントリーしました。エントリーリストには相模湾を中心に有名艇が名前を連ねました。

 ビッグボートからミドルボートの大型艇までが入ったIRC-Aの中で、全日本ミドルボートの王者〈MIWA〉(Sydney36CR 駿河湾・沼津)をはじめ、関東ミドルボートで活躍する〈Gaia〉(Sydney36CR)、〈写楽〉(N/M35)が、どのくらいビッグボートに食い込めるのか。もしくはビッグボートが逃げ切るのか。そしてスポーツボートがどういう形でその中に入って来るのか。

 IRC-Bは、First35、YAMAHA33Sなどの同型艇が多く集まり、その同型艇対決、そして新艇のM.A.T.1010がどのくらいの帆走りを見せるか、その辺りを注目していた方が多かったのではないかと思います。

 レースの方は、初日の軽風の中で2レースを消化し、大会は成立となりました。第1レースは、6〜8ノットの東風でスタートし、途中の風の振れを上手くつかんだ艇が上位に入りました。

 第2レースは、スタート後に風が30度振れ、N旗を掲揚し中止となりました。その頃には風も落ちはじめ、風向もなかなか定まらず、2時間近く待った後4〜5ノットの西風で何とかスタートしました。また風が振れたこともあり、下マークでC旗掲揚、さらに風も落ち次の上マークでS旗を掲揚し、コース短縮となりました。

 第2レースは、台風の影響でホームポートに戻れなくなることを考慮してリタイアした艇もあり、最終的には微風域での展開で、本来の力を発揮できなかった艇も多かったのではないかと思います。

 優勝は、IRC-A〈写楽〉(N/M35)、IRC-B〈ADONIS〉(First35)、Platu25〈CONCORD〉となりました。

 決して良いとは言えないコンディションの中でも、やはり実力者が優勝しました。特に、IRC-Bの〈ADONIS〉は、艇の重量から考えても、微風から軽風のシリーズの中で2レースとも1位を取った完全優勝は見事としか言えません。

 IRC-Aに関しても2位の〈ESPRiT〉(SWAN NYYC42)、3位の〈光風〉(First40)ともに重量艇でありながら、上位に食い込んだことはチームの実力だと思います。

 もちろん、実力のある艇は他にも沢山あり、不完全燃焼の思いを持っている方が大半だと思います。その不完全燃焼の思いを、ぜひ来年の逗子レガッタにぶつけて頂ければと思います。

逗子レガッタ2014:2014年9月13日〜15日(予定)

IRC Bクラス優勝のアドニス。photo by K.Takahashi
逗子レガッタ成績表

◎逗子レガッタ2013
https://zmyc.securesite.jp/regatta/zr2013.html ======================================
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