日本6位、NYYCインビテーショナルカップ
9月14日、アメリカ・ロードアイランド州ニューポートで開催されていたNYYCインビテーショナルカップが終了しました。最終日は微風のためレースはキャンセルに。10レースを消化し、ロイヤル・カナディアンヨットクラブが連覇を飾りました。(BHM編集部)
日本は序盤トップを取るなど好ダッシュを見せましたが、レースに慣れてきた他クラブとの混戦にもまれ、もう一歩前に出られない展開が続きました。結果は第2回大会と同じく総合6位に。日本チームは優勝を狙っていただけに悔しいでしょうが、毎年レベルがあがっているなかでの6位は健闘したといえるでしょう。
1位のカナダのスキッパーは、オリンピック選手であり、アメリカズカップの挑戦艇ヘルムスマンを担当したこともあるテリー・マクラフリン。2位のラーチモント・ヨットクラブ(USA)は、ヘルムスマンとタクティシャンは、米インカレを卒業したばかりの若手セーラーだそう。アメリカ国内予選を勝ち抜いただけに実力があります(アメリカでは、この大会に出場するための予選をおこなっています)。
また、他のクラブも第1回大会とは様相が変わって「勝ちにきている」ことが、大会のレベルをあげているようです。ヴァーチャルアイのライブ中継で観戦していても、20艇の42フィート・ワンデザイン艇が、スタートからフィニッシュまで大混戦のまま進行していくのがよく分かりました。
日本は、他国に比べて何が足りなかったのでしょうか? 日本チームが戻ってきたら、こってり聞いてみたいと思います。次回もインビテーション(招待)があれば、これまで以上に「日本選抜チーム」として取り組む必要があります。次回のNYYCインビテーショナルカップは、2015年9月に開催される予定です。
◎NYYCインビテーショナルカップ公式
http://www.nyyc.org/yachting/invitational-cup
優勝のロイヤル・カナディアンヨットクラブ。photo by Rolex / Daniel Forster
日本(JSAF)チーム。photo by Rolex / Daniel Forster
ニューヨークヨットクラブ・ハーバーコートのさん橋。船はすべて沖に係留してあり、テンダー(足船)で行き来します。photo by Rolex / Daniel Forster
ニューポートのレース海面はふたつあり、風によってインサイド(湾内側)とアウトサイド(外洋側)にわかれておこなれます。photo by Rolex / Daniel Forster
42フィート20艇の下マーク回航は大迫力です。photo by Rolex / Daniel Forster
チューニング、使用するセールまで指定される究極のワンデザインキールボートレースです。スタートもガチガチ。photo by Rolex / Daniel Forster
最終日の朝、全艇がニューポートの湾内をパレードします。photo by Rolex / Daniel Forster
日本チームの勇姿。撮影は日本チームに同乗したフィル・ロッズ氏のおくさまです。編集部は、ここまで伝統とクラブを重んじる格式の高いヨットレースを知りません。ここには、ヨーロッパとは違ったアメリカ東海岸独特のセーリング文化があります
NYYCインビテーショナルカップ最終日ダイジェスト
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