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アメリカズカップ、オラクル延期カード発動

 9月10日、アメリカズカップ3日目。18ノット平均の南西風が入るサンフランシスコ沖で、オラクル対チームニュージーランド第5戦がおこなわれました。(BHM編集部)

 オラクルは、スピードダービーの第1レースをアウトサイドから先行するとそのまま有利位置をキープ。ダウンウインドで100メートルほどの差をつけますが、マーク回航後の即タックに失敗して失速。アップウインドでニュージーランドに逆転を許すと、ぐんぐんと差を広げられ、終わってみれば、その差、1分5秒でチームニュージーランドが勝利しました。


第5レース、フィニッシュ直後のチームニュージーランド。まったく関係ありませんが、最後方で手を振るスキッパーのディーン・バーカーは、ニュージーランドの一流アパレル「Barkers」の御曹司です

 続く第6レースは、各チームが1回だけ使えるレース延期カード(postponement card)を使ったオラクルによりレースキャンセル。次回アメリカズカップ(第6、第7レース)は、12日に開催されます。

 パフォーマンスデータを見ると第5レースは、アップウインド、ダウンウインドともにニュージーランドの方がハイスピードでした。このスピード差がオラクルの焦りを誘い、コース選択やタッキングミスにつながっているように見えます。アメリカズカップの勝敗は先に9勝したほうが勝ち。チームニュージーランドの優位性は依然変わりません。

◎アメリカズカップ得点
Emirates Team New Zealand – 4
ORACLE TEAM USA – 0

Race 5 Performance Data
Course: 5 Legs/10.27 nautical miles
Elapsed Time: ETNZ – 22:45, OTUSA – 23:50
Delta: ETNZ +1:05
Total distance sailed: ETNZ – 11.4 NM, OTUSA – 11.5 NM
Average Speed: ETNZ – 30.21 knots (35 mph), OTUSA – 29.17 knots (33 mph)
Top Speed: ETNZ – 46.94 knots (54 mph), OTUSA – 44.93 knots (52 mph)
Windspeed: Average – 20 knots, Peak – 24.1 knots


第1マーク回航はほぼ同時。猛スピードで外側からまくったオラクルが先行します


第6レースはオラクルのポストホーンメントカードにより延期されました


もうひとりの主役。レースを作り上げるレガッタディレクターのイアン・マーレー(写真右)


アメリカズカップ3日目、ライブ映像

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