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全日本インカレ個人選470級 展望と解説

 みなさん、お待たせしました。9月6〜8日、愛知県蒲郡・海陽ヨットハーバーで「全日本学生ヨット個人選手権」が開催されます。今年のこの大会について、インカレ辛口批評家としておなじみの外道無量院さんから「展望と解説」が届きました。はたして2013年の学生チャンピオンは誰の手に? 大会期間中、バルクヘッドマガジンは現地から取材レポートする予定です。(BHM編集部)


インカレ個人戦、決戦の地は今年も蒲郡海陽ヨットハーバーです。photo by Junichi Hirai

『全日本インカレ個人選470級 展望と解説 470級』

 諸君、長いご無沙汰であった。最近は、高校生のデータ集めから展望、総括、そしてインターハイや国体の実況中継まで幅広く活躍する生ちゃんにすっかりとお株を奪われている状態だ。

 立派な後継ぎができてうれしい限りなので、そろそろ私は引退を決め込んでいたのだが…。それでも各方面からの要望も多いので、気を取り直して蒲郡で行われる2013年度の全日本個選の展望を記すことにした。

 昨年、一昨年/と連覇中の土居一斗(福岡第一〜日本経済大4年)は、ナショナルチーム選出となり、今シーズン当初から海外遠征続きで予選にも参加していないので、同一スキッパー3連覇は開催前段階でなくなった。

 また、1年生時より名門・日大のエースを張り続ける中村睦宏(中村三陽・3年)も、ジュニア世界選手権出場で日程が被り、同様に欠場が決定しているのが残念ではある。さて、それでは有力どころを紹介して、展望してみよう。

昨年3位入賞の岩下/磯崎。今年は分かれて勝負!

 土居を欠くとはいえ、今年も強力な布陣が揃う日本経済大勢。土居に代わってエース格になるのは磯崎哲也(福岡第一・3年)か岩下哲也(長崎鶴洋・4年)の「W・TETSUYA」だろう。山本孝俊(邑久・4年)も伸びており、九州個選では主将の岩下に先着。

 しかし、そうした日経大勢を蹴散らして九州王者となったのは、田中航輝(清風・2年)だ。高校時代はインターハイ制覇寸前までいきながら最終日の逆転で涙を呑んだ。

 その後に一浪しながら「旧帝大」の難関・九州大に入学。ジュニア〜高校時代の実績からすぐにレギュラーの座を掴んだのは当然として、チームを全日本インカレ出場に導いたのは立派だ。

 しかし、インカレ終了後に脱臼癖克服のための大手術をしたため、冬シーズンは全く練習出来なかっ/た。そうしたハンディキャップを克服しての快挙だけに全日本の舞台での活躍を期待したい。


日経大主将の岩下とスキッパー転向した磯崎。成長度は?photo by Junichi Hirai

ルーキーイヤーの昨年は5位入賞、村田俊彦艇

 昨年の全日本インカレ総合優勝(470クラスは3位)の同志社大勢は、今年に限り日経大に勝るとも劣らないほどに部内でのレギュラー争いが過酷だ。

 昨年のレギュラースキッパー全員が残る状況に加え、徳重樹(中村三陽・3年)が順調に成長を続けて、1年時からレギュラーを張り続ける奈良大樹(別府青山・4年)、豊田華世(別府青山・4年)といえども、いつ降ろされるか油断できない激しさだ。

 その中でもエースの座を確固たるものにしつつあるのが、村田俊彦(福岡第一・2年)。昨年の全日本インカレ総合優勝は、エース・西村秀樹を擁するスナイプチームが引っ張った印象が強かったが、今年は全く逆で、今年はともに僅差で敗れた関西学院や早稲田との定期戦で、470チームとしてはどちらもアウェイ/で相手に勝る成績を収めた。

 クルーに北川英幸(土佐塾・4年)、二井俊二(豊中・3年)、山下剛(清風・2年)などの長身選手を揃えるのも強みになるか?


関東水域では飛ぶ鳥落とす勢いの山口祥世。全国の強豪にどこまで迫れるか?photo by Junich Hirai

470女子、全日本個人戦制覇となるのか? 山口祥世艇

 関東勢では、女子スキッパーながら早稲田のエース格となる山口祥世(長崎工・4年)/石原裕太(早大学院・4年)組と小泉颯作(光・2年)/槌谷祥吾(早実・3年)組は、全日本の舞台でも戦えそうだ。

 樫本真徳(塾高・3年)/成川健一(逗子開成・2年)、樋口舵(塾高・2年)/森健吾(渋谷教育学園渋谷・4年)組、中嶋颯(塾高・1年)/冨田弘之(塾高・3年)という若手スキッパー&ベテランクルーという組み合わせ中心の慶應勢もどこまで戦えるか?

 日大勢も今年は、玉山千登(中村三陽・1年)、若林友世(藤嶺学園鵠沼・2年)という若手スキッパー中心の布陣だ。

 一昨年の全日本インカレ・470クラス優勝の関西学院勢は、西尾駿作(関学高等部・4年)/俣江広敬(関学高等部・4年)という高校時代以来の息の合ったコンビネーションを発揮して全日本タイトルに挑む。

 ここも部内競争が激しい中、成長した神木聖(県芦屋・2年)や松浦朋美(長崎工・2年)が、ベテランクルーの疋田大晟(別府青山・3年)や中川千晶(長崎工・4年)を乗せて「全国」の舞台でどこまで戦えるか?

まとめ
 九州勢対同志社勢の争いに、関東、関西水域の上位どころがどこまで戦えるかに注目だ。(次回スナイプ級へ続きます)

◎・・・・・村田/二井組(同志社大)
○・・・・・田中/宗村組(九州大)
▲・・・・・磯崎/津留組(日経大)
△・・・・・岩下/石井組(日経大)
△・・・・・山本/高瀬組(日経大)
△・・・・・山口祥/石原組(早稲田大)
△・・・・・西尾/俣江組(関西学院大)
△・・・・・樫本/成川組(慶應義塾大)
△・・・・・小泉/槌谷組(早稲田大)
△・・・・・神木/疋田組(関西学院大)
△・・・・・豊田/北川組(同志社大)
△・・・・・玉山/本吉組(日本大)

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