8月16日、ジャパンカップも残りあと2日となり、この日は再びインショアレースが行われました。本日の第1レースは12時30分がスタートです。参加各艇、昨日の疲れも見せず（本当は連日のレースでかなり疲れているようですが）、元気な顔で出港していきました。（レポート／JAPAN CUP2013実行委員会）

午後のシーブリーズを待ってスタート。photo by Junichi Hirai

　スタート時刻には、軽風ながら西寄りの風がしっかりと入り、本日の第1レース（第6レース、1.8×4レグ）はスタートしました。ここまで5連続トップの〈SUMMER GIRL〉（FIRST40.7）はこのレースでも絶好調。危なげなく余裕のトップを取り連勝を6に伸ばしました。

　2位にはトップに食らいつく走りを見せた〈WAILEA〉（X-35OD）が入り、昨日のディスタンスレースで良い走りをしながら、残念ながらDNSとなってしまった〈DYANE〉（FARR36M）が、この日も素晴らしい走りで3位に食い込みました。

　風は段々と南西よりに変化し、風速も15ノット程に。本日の第2レース（第7レース、2.0×4レグ）はこのシリーズMAXのコンディションで14時15分にスタートしました。

　レースは序盤から〈SWING〉（BOTIN40）、〈SLED〉（TP52B&C）が飛ばし、〈SUMMER GIRL〉が追う展開となります。このレースは風速もあがり、展開や各艇の走りは見応えのあるものになりました。そんなレースを制したのは〈SWING〉。とうとう〈SUMMER GIRL〉の連勝に土をつける見事な走りでした。

　2位には途中追い上げた〈GALAXY〉（GP42MOD）が入り、毎レース独走状態でトップフィニッシュを飾る〈SLED〉が3位に入りました。とうとう連続トップが途切れた〈SUMMER GIRL〉ですが、総合では他を圧倒する見事な成績でトップに立っています。

　2位には本日最終レースでトップを取った〈SWING〉が、3位には〈GALAXY〉がたっています。明日、8月17日はいよいよジャパンカップの最終日、インショアレース（11時スタート予定）が行われます。各艇、上位を目指して最後の力を振り絞り、見応えのあるレースとなることが予想されます。

大会4日目ダイジェスト

新艇（世界初）ボーティン40で挑む〈SWING〉。ボルボオーシャンレース〈カンペール〉のクリス・ニコルソンら〈SWING〉が海外遠征するメルジェス32メンバーが乗り込みます。第6レースでは本大会初のトップを取りました。photo by Junichi Hirai

連勝記録は止まったものの依然独走態勢にある〈SUMMER GIRL〉。この成績の背景には、熟練のクルーワーク、完成されたボートがあります。photo by Junichi Hirai

福岡出身セーラーを中心に1年間のキャンペーンを組む〈GALAXY〉。スナイプの吉岡岳史、470の柳川祥一をはじめ現役のディンギーセーラーが乗り込みます。スキッパーはベテラン上村史朗。さらにトランスパック帰りの大山宏、メルジェスで活躍する山田寛が加わります。photo by Junichi Hirai

全日本ミドルボート選手権を経てジャパンカップへ挑む〈WAILEA〉。目標は秋のX35全日本ながらもオリジナルメンバーで健闘しています。現在3位に2ポイント差の4位。photo by Junichi Hirai

レーティング順に上マークを回航する（左から）BOTIN40、GP42、KER40。フラットな船型が特長的ですが、重量はBOTIN40が3900kg、GP42は4200kg、KER40は4850kg（BOTIN40とは約1トン差）と大きく違います。GP42はORCワンデザインとして生まれたのに対し、KER40はIRC、ORC対応、BOTIN40はHPRを目的に開発されたもので設計コンセプトは、それぞれ異なっています。photo by Junichi Hirai

第6、第7レース成績

総合成績

◎ジャパンカップ2013公式サイト
http://www.kyc.or.jp/jc2013/
◎ジャパンカップfacebook（レース速報等）
https://www.facebook.com/pages/Japan-Cup2013/124965097664442
◎トラッキングデータ
http://www.kyc.or.jp/jc2013/pg99.html

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