ホバートレース日本ベンガルレポート(2)
年末シドニーホバートレースに出場したベンガルチームの寺尾まゆこさんから観戦レポートが届きました。スタート前とフィニッシュの2回に分けて紹介します。写真はスタート直前のベンガルです。photo by Yoichi Yabe
シドニーホバートレーススタートは、大小の観覧艇で大にぎわい!
12月26日、クリスマスの翌日ボクシングデー。シドニー側のホストクラブであるクルージング・ヨットクラブ・オブ・オーストラリア(CYCA)は、たくさんのセーラー、家族、友達、そしてメディアで大賑わいです。(レポート/寺尾まゆこ ベンガル)
ベンガル7は到着以来整備のためずっとヤードに係留していましたが、レース当日の朝、CYCAに回航。多くの人が「久しぶりに参加の日本艇はどんな船なんだ?」と興味を示す中、ドックインしました。
日本から来たベンガルチームの応援組のほかに、クルーの知り合いでシドニーやケアンズに住む方も応援に来てくれました。初日の食事用の、応援チームお手製のサンドイッチ、おにぎり、お稲荷さんを積み込んで準備万端です。
出港前のクルージング・ヨットクラブ・オブ・オーストラリア(CYCA)さんばしは大混雑です。photo by Team Bengal
応援チームは、CYCAの近くにある公園から出発する観覧艇に乗り込みます。私たちは、レース艇以外入れないエリアに入ることができる食事付き観覧艇を断念し、一般海面から観覧しました。乗り込んでいる人は様々。クルーの家族やチーム関係者のような人たちもいれば一般市民もいます。各々ランチやワインを持ち込み慣れた様子です。
スタート海面には少しずつレース艇が増え、それぞれストームジブとトライスルをあげてコミッティボートでスタンチェック。たくさんのボートがオレンジのセールをあげて走る光景は普段中々見れません。
チェックが終わったらいよいよメインをあげます。40〜50フィート級の出場艇は多く、54フィートもこちらではミドルボートの部類に入る中、ベンガルを探すのは簡単ではありませんでしたが、メインセールに貼ってある白いステッカーとハルの青と黄色のストライプを頼りに探します。
スタート時間が近づくとスタート海面の両脇にたくさんの観覧艇がきれいに並びます。大型の商業艇、個人のヨットやボート、ジェットスキー、さらにはディンギーで観覧に来ている人など様々。頭上にはヘリコプターが飛び交います。あとからニュースで見ましたが、陸でも海岸の公園やビーチなどにたくさんの人がピクニックがてらスタートを見に詰め掛けていました。
スタート後は、レース艇に続いて、観覧艇、取材ヘリが追いかけます。芸能人を追いかけるファンみたいです。photo Rolex / Carlo Borlenghi
フリートがシモ寄りだったため、シモ側で見ていた私たちからはスタートの瞬間は見れませんでしたが、スタートの直後、目の前をものすごい勢いでワイルドオーツが走りぬけていきました。それをヘリコプターがガンガン追いかけます。
ワイルドオーツは、他の船と同じ瞬間にスタートしたとは思えないくらいのぶっちぎり。その後、ジェネカーをあげた多くの船に混じり、ジブをあげたベンガルも10、11番目くらいに目の前を通過。レーティングどおりの順番、いいスタートを切ったようです。
レース艇の迫力も去ることながら、スタート後多くの観覧艇が、芸能人を追いかけるファンのようにフリートを追いかける光景は圧巻でした。スタート後はニュースでワイルドオーツ始め、レースの様子が紹介され、一般市民の話題にもよくのぼっていました(…つづく)。
観覧艇に乗るベンガル応援団。レポーターのまゆこさん(写真中央)は、フィニッシュ後ホバートからシドニーまでベンガルを回航。これから、準備をしてトランスパック出場のためシドニー~ニュージーランド~タヒチ~ハワイ~米ロングビーチの長期回航に出港するとのことです(彼女はすでに昨年日本からシドニーまで回航しています)。よく考えたらレースより長いし、すげー(編集部)。photo by Team Bengal
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http://bengal2012.doorblog.jp/
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