シドニー沖。荒れた海でクジラと接近遭遇
ベンガルのデリバリーレポート第3回です。1月23日にシドニーを出港したベンガルは、一路ニュージーランドへ。しかし、向かい風、大波を受けて、メインをおろしてジブだけでセーリング。快適とはいえない、きびしい航海を強いられています。(BHM編集部)
ベンガル回航チームは、ニュージーランドについたら温泉に行きたいそうです。どなたかレイクタウポ、もしくはウェリントン周辺の温泉に詳しい方いらっしゃいますか? 情報ありましたら、バルクヘッドマガジン、もしくはベンガル7のフェイスブックへお寄せください。
ベンガル・デリバリーレポート(3)
シドニー〜ウェリントン
1月25日『シドニーを出港してから、ずっと荒れてます』
昨日の夕方、あまりにもヒールがきついのでメインセールを下ろしました。ジブだけでもしっかり走れています。ヒールはましになりましたが、波とスプレーは相変わらずです。
ウェリントンまで8日くらいで着くと聞いて、今まで経験した38日とか、30日とか、ノンストップの旅に比べたらラッキーなんて思いましたが、こんなのが続くなら8日で十分です。
本日は、食当の腕の発揮しどころも少なく、今までの調理は米を炊いたのと、いり卵、野菜炒め、ゆでたまごのみ。
1月26日『大きな波を受け、食事に大量のごぼうが投入される』
少しだけ風が落ちてきました。波も若干マシになりましたが、相変わらず気持ちよくありません。
でもちょっとマシになったので、今日の朝食は、まぜご飯とフリーズドライの野菜たっぷりぶちこんだお吸い物。それからシャキシャキのレタスと、きゅうりと、ぷちっぷちのトマトが入ったサラダです。
まぜご飯の素にさらにフリーズドライのごぼうをたしてたら、すんごいでかい波が来て、意図しない量のごぼうを投入しちゃいました。たぶんダシがたくさん出ておいしくなります。
そういえば、こないだまで使っていたお菓子箱だと5人分は小さいので、少し大きめのものを新調しました。最近コンディションが悪く、あまり食事ができなかったので、お菓子箱の中のお菓子は重宝します。
ウェリントンから車で5〜6時間のところにレイクタウポというところがあり、そこに天然の温泉があるらしいので「行ってみたいね」とみんなで行っているのですが、そこよりもウェリントン寄りにいい温泉あったら教えてください!
そういえば、昨日の夕方超でっかいクジラに遭遇しました。超でっかいというより、超至近距離で見たからでっかく感じただけですが。たぶん10メートル以内です!
1月27日『夜、まぶしい明かりの大型客船が通り過ぎる』
そろそろ休憩がほしいです。。。明日は高気圧の影響で風落ちるとのことなので、明日が楽しみです。話を聞く人、聞く人、口をそろえて「クック海峡(編注:ニュージーランド北島と南島の間)は荒いよ」というので、最終大ボスに備えてエネルギーチャージです。このレグ1回くらいは、みんなでペデスタルを囲んで食事をしたいものです。
昨日の夜は、まぶしいくらいの明かりをつけた大型客船が目の前を通過していきました。向こうは満月の下の甲板でワイン片手に愛でも語ってるだろうに。こっちは養養麺(編注:ベンガルご用達の即席めん)食べようと思ってたのに、揺れがひどすぎて無理だわーとか、このレグで食欲なくて首周りがやせたとかこんな会話してるのにさー、とクルーがつぶやいてました。
もうすでに売れてしまったと思っていた柿ピーをお菓子かごに発見! ラッキー。ブログを書くときは気持ち悪くなるので、何かつまみながら書いてます。
パソコンで文章を書いてインマルサット経由で日本へメールしています。仕事の相棒は柿ピー
文/寺尾まゆこ、写真/チーム・ベンガル
◎ベンガル・デリバリーレポート
(2)シドニー最後の夕日は、きれいでした
(1)シドニー出港直前。ベンガル回航一座、出港準備です
南太平洋デリバリーレポートはじまります!
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