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マッチレース王者、坂本優勝!全日本マッチ

 11月23、24日の2日間、葉山沖で「全日本マッチレース選手権」が行われた。出場するのは5選手。やや寂しいとの感はあったが、その分、濃厚な戦いが多く、いつも以上にエキサイティングな大会になった。(レポート・写真/今津浩平 JYMA理事)


優勝の坂本、岡本、今井、河渕。おめでとう!

 優勝候補の一番手は、なんと言っても2年前のアジア大会の金メダリストである坂本 亘。それを互角の技量で打ち負かさんとする、昨年全日本チャンピオンの長堀裕樹。さらに、地元の利と持ち前のボートスピードで挑む村越俊介、坂本と同門シエスタ軍団で腕を磨いている宮川英行。昨今、実戦から遠ざかっているとはいえ、名門マッチ軍団紀州ヨット少年団の白山陽一も侮れない。

 レースフォーマットは、ダブルラウンドロビン(2回の総当たり)と、セミファイナル〜ファイナルという贅沢なフォーマットにて競われた。何よりトップ2(坂本対長堀)の熾烈なマッチが6回にわたって競われるというのは、過去に例がないことだと思う。

 出だしで少しつまずき気味だった長堀だったが、徐々に調子を上げて、ラウンドロビンの対坂本戦では絶好調。2戦連勝で坂本を破り、ラウンドロビンをトップで通過。大会は大いに盛り上がった。

 セミファイナルは、順当に長堀と坂本が勝ち上がり、ファイナルは大方の予想通り、長堀と坂本の対戦となった。ファイナルは3勝選手で競われたが、ここではやはり坂本の底力がやや勝ったか。熾烈な戦いを繰り返しつつ、食い下がる長堀を3勝1敗で退けて、坂本亘が、栄えある2012年の全日本チャンピオンの座を勝ち取った。


坂本対長堀のファイナル


精鋭選手が集まった今年の全日本マッチ


全日本マッチ成績表

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