11月22日、香川県高松で「第41回全日本470級ヨット選手権」が開幕しました。ベースとなるのは、高松ディンギーの拠点であり、これまで数々の瀬戸内セーラーを育ててきた高松市立ヨット競技場。ここに77艇の参加を集め、25日まで4日間開催されます。（BHM編集部）

風待ち中におこなわれた五輪選手による特別講習会。photo by Junichi Hirai

　大会初日は風弱く、陸上待機に。昼を過ぎても風がまったくないという厳しい状況となりました。ここで実行委員会は急遽「五輪選手によるトークセッション」を企画。関一人、松永鉄也、近藤愛、吉迫由香、原田龍之介、吉田雄悟らオリンピック選手が各自のボートに選手を招いてミニ講習会が催されました。講習会では、五輪選手ならではの艤装方法やレースに対する考え方などがレクチャーされました。これには、風待ちで時間を持て余していた学生選手は大喜びです。

　普段、五輪を目指す選手は、トレーニングのため海外遠征に出ていることが多く、なかなか学生選手と接する機会がありません。学生にとって五輪選手は、あこがれているが遠い存在で、ハーバーで見かけたとしても自分から話しかける勇気はないでしょう。こうした風待ち時間を利用したイベントで、学生と社会人選手が交流を持てたのは、いい刺激になったことでしょう。なかにはノートとペンを持って、真剣にメモをとる選手も見られました。

　「きょうのレースはもう無理か」と思い始めた午後2時半過ぎ。北東方向からそよそよと風が入ってきてバタバタバタと全艇出艇に。トリッキーな風のなかでショートコース1レースを消化しました。成績は下記の通りです。

スタートは午後3時半過ぎ。微軽風で1レース消化しました。予選は4つのグループに分け、毎レース組み合わせを変えておこなわれます。photo by Junichi Hirai

全日本470選手権大会初日成績。本大会は「全日本470女子選手権」「JSAF2013年度470ナショナルチーム選考」「2013年470ジュニア世界選手権代表選考」を兼ねています

◎全日本470選手権（成績速報など）
http://470alljpn2012.jimdo.com/

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