今週末の11月23〜24日、葉山沖で2012年マッチレース全日本選手権が開催される。集まった選手数は5チームとやや寂しい感はあるが、少数精鋭のエキサイティングな戦いが期待されている。（レポート／今津浩平 マッチレース協会）

葉山で熱戦が期待される全日本マッチレース。photo by Junichi Hirai

　優勝候補の筆頭は、和歌山から参戦の坂本亘（シエスタチーム）か。2年前のアジア大会マッチレース金メダリストの意地にかけても全日本のタイトルは逃せない。また、シエスタチームの同門である宮川英之も負けていられない。坂本との熾烈な練習を経て、自信も深めていると聞く。

　もちろん、昨年の全日本マッチチャンピオンである長堀裕樹も2年連続の優勝に向けて虎視眈々。マッチの巧さに、円熟味も増して、安定感も抜群だ。

　さらに、もうひとりの地元選手、村越俊介もシエスタ勢を待ち受ける。地元の有利を活かし、定評あるボートスピードで初の全日本タイトルを狙う。

　さて、もう1チームは、マッチの古豪である紀州ヨット少年団から、今回は白山陽一がスキッパーとして名乗り出た。今回はスキッパーとしては久々の参戦となるが、元マッチレース全日本チャンピオンの底力は侮れない。

　なお、今回はアンパイアとしてロシア（ウラジオストック）からナターリア女史も参画する。アンパイア陣のレベルアップと同時に大会に彩りを添えることになる。

　マッチレースは、葉山の岸壁からの観戦も可能。今度の週末は、日本のトップレベル選手によって競われるエキサイティングなマッチレースを観戦に、ぜひ葉山まで足を運んでいただきたい。

◎日本ヨットマッチレース協会
http://www.matchrace.gr.jp/

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