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境港スナイプ。白石/上田1点差で首位に立つ

 11月10日、鳥取境港・スナイプ全日本選手権3日目。前日から続く沖からのうねりは、さらに波高をあげ、選手たちを苦しめます。風こそ5〜7メートル程度ですが、大波が襲うとスナイプのマストトップを隠してしまうほどです。(BHM編集部)


境港3日目が終わり8レースを消化。毎日のハイクアウトに選手の疲労はマックスに。photo by Junichi Hirai

 大会3日目は朝から安定して吹く北東風で3レースおこなわれました。コースは上下。距離1300メートル。スタートラインはすべて風下有利。さらに左海面に濃いブローがあるとなれば、ピンエンドを狙うのに困難を極めます。しかし、ジャストスタートを狙おうとするのは、毎回決まって同じメンツ。近藤/石川、白石/上田、大井/酒井といった実力チームで、スタート前には、ハイレベルな場所取り合戦が繰り広げられます。

 本日3レースを終えて、優勝争いは白石/上田、近藤/石川に絞られつつあります。現在のポイントは、白石艇が18点、近藤艇が19点。第6レースで白石がトップを取ると第7、8レースで近藤が1位を取り返す、という熾烈な戦いを演じています。また、明日の最終日に1レースでもおこなわれれば、2つのカットレースが発生するので、まったくイーブンの最終日対決といっていいでしょう。

「明日は何レースおこなわれるのかをしっかり見極めて戦略を立てる。近藤たちは、ボートをファインチューンしていてスピードがいいのはわかっている。明日はこっちから仕掛けるつもりだ」(白石)

「絶対に勝つ!」(近藤)

 明日最終日は低気圧の影響を受けて、爆風予報が境港に出ています。南東10メートル超まであがる風でどんな戦いとなるでしょうか。スナイプ級では、クラス規則により平均25ノット以上の風でレースはおこなわれません。レースがスタートできることを願います。


◎全日本スナイプ大会3日目成績
1. 白石/上田 17p
2. 近藤/石川 18p
3. 大井/酒井 41p
4. 神谷/篠田 41p
5. 児玉/田中 51p
6. 神/坂口 54p


出艇前の風景。選手たちは8時頃にハーバーへ集合。9時に出艇。10時スタートというパターンです。photo by Junichi Hirai


最終日を前にトップに立った白石/上田。王座奪還なるか!? photo by Junichi Hirai


第8レースで最高のスタートを見せた大井/酒井は3位へジャンプアップ。彼らが勤務するオクムラボートのニューモデルで出場しています。photo by Junichi Hirai


外海に面した北東方向から大きな波が選手を襲うハードコンディションです。photo by Junichi Hirai


優勝争いを演じる近藤艇(No.1)と白石艇(No.3)。近藤/石川は8レース中トップを4回を取っています。photo by Junichi Hirai


出艇前、「自分のベストの走りができれば、自然に成績はあがるはず」と話していた神谷航路/篠田憲太。3位と同点4位へ浮上。photo by Junichi Hirai


境港マリーナは出入口が狭く、高い波が入ると苦労します。出入口周辺に砂が堆積してしまうため、毎年掘り起こしているのだそう。photo by Junichi Hirai

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