ビッグウェーブ境港!全日本スナイプ2日目
11月9日、全日本スナイプ選手権。大会2日目はめまぐるしく変わる天候に翻弄される1日となりました。快晴の朝、あたたかい日差しに迎えられた境港沖は風なし。約1時間の海上待機後、北から東へ風がまわり、鳥取半島方面からブローが降りてくるに見えましたが、雨雲とともにスコールに近い土砂降りとなりました。(BHM編集部)
強烈な大波に見舞われた境港全日本スナイプ2日目。photo by Junichi Hirai
大雨は約1時間も続き、選手たちは心身ともに疲労するつらい時間を海上で過ごすことになりました。ようやく風が入り始めたのは午後1時近くです。大きなうねりとともに5メートルの北東風が入ってきました。
そして、あれよあれよ、という間に海上には白波が立ち始め、最大8メートル近くまであがるコンディションに。一時はどうなるのかと思われた天候の激変でしたが、境港の風は裏切りません。選手にとっては、ブローがきつい上に高いうねりが入り、ハードなレースを強いられることになりました。
そのなかで活躍するのは、やはりベテラン社会人チームです。近藤康史/石川真吾(AI☆STARS)のスタート技術は見事。風下から抜群のスタートをみせ、1-3位で首位を保守。さらに、白石潤一郎/上田真聖(ノースセールジャパン)は第5レースで2度目のトップをとって近藤艇に食らいつきます。
また、強風セーリングでは、やはりこの人が必然的にあがってきます。強風シリーズでは必ず上位に名を連ねるだろうだろうと誰もが予想していたベテラン、児玉芭晴/田中年彦(豊田自動織機)です。レース前は「もう身体がきついよ」と言っていた2人ですが、豊富な経験値を武器に総合3位に浮上してきました。
しかし、本日で5レースが終わり、6レース以上でカットレースが入るために、明日以降は、本年度の実業団選手権の覇者、中島貢/伊藤和央(AI☆STARS)も上位に絡んできそうです。境港の戦いは後半戦へ。大会3日目もいい風が吹きそうです。
第5レースのスタートシーンがおもしろかったのでGIFアニメ化してみました(アウターで撮影しています)。I旗があがった風下有利のスタートの場面です。見事に下一でポートに返して全艇の前を切った白石艇(No.3)はそのままトップフィニッシュを飾ります。近藤艇の前を切った白石選手のニヤケ顔が想像できますね。後続の近藤艇もうまい。photo by Junichi Hirai
◎全日本スナイプ大会2日目成績
1. 近藤/石川 16p
2. 白石/上田 25p
3. 児玉/田中 36p
4. 中島/伊藤 39p
5. 関口/鈴木 44p
6. 神/坂口 49p
◎全日本スナイプ級ヨット選手権(着順速報がアップされます)
https://sites.google.com/site/2012snipealljapan/
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