審問多数、荒れる琵琶湖。全日本インカレ
11月3日、琵琶湖で開催されている全日本学生ヨット選手権。土曜日の柳が崎ヨットハーバーには、朝から多くの卒業生、インカレ関係者が応援におとづれています。年配のベテラン、オリンピック選手から昨年卒業したばかりの新人OBOGまで。人、人、人で溢れかえるハーバーを見ていると、インカレの歴史と人気をあたらめて感じさせられます。全日本インカレは、日本で最もパワーのある大会に間違いありません。(BHM編集部)
スナイプ優勝、総合優勝へ王手を掛ける同志社大。photo by Junichi Hirai
大会3日目。低く厚い雲におおわれた琵琶湖には、前日のような不安定な風が吹き込んできます。水面はフラット。南西から北西から入るブローはアップダウンが激しく、有利不利海面を作ります。第5レースこそ、一瞬だけ雲が晴れて強いブローが吹き込み、派手なアクションも見られましたが、第6、7レースは微風戦に。
ちょうど昼頃におこなわれた第6レースでは、ブローをつかんだトップ集団だけがフィニッシュし、トップ艇後20分以内という時間制限に間に合わず、470級(20艇)、スナイプ級(23艇)しかフィニッシュできないという波乱がおこりました。前2007年琵琶湖大会2日目の再来。「琵琶湖マジック」で片付けるにはあまりにも悲惨な状況です。当然、ここで大きく崩した大学もみられました。
さて、すぐさま成績を発表したいバルクヘッドマガジンですが、大会2日目に審問が長引いたスナイプ級を例にあげるまでもなく、本日も多くの審問がおこなわれているために発表できません。着順による暫定成績によれば、第5レースで2度目の1、2、3フィニッシュを決めた470級の日本経済大は圧勝ムードに。スナイプ級の同志社大の首位は変わらないようです。
この審問数もインカレならではのものといえます。他のクラスでこれほどの審問数がおこなわれるのもめずらしいでしょう。72艇一斉スタートという非常にむずかしいスタート方法、さらに上マークまで約800〜1000メートルの短い距離でおこなわれるため、マーク回航時は大混戦となります。この混戦でインカレ特有の興奮状態となった選手たちがトラブルをおこし、ケースとなるのも当たり前かもしれません。
さあ、残りはたったの1日。明日の最終日は午後1時30分が最終スタート予告となります。天気図を見ると高気圧の影響を受けそうな気配。はたして優勝旗を手にするのは、どの大学でしょうか?
低い雲に覆われた琵琶湖。大会3日目はトリッキーな風のなかで3レース行われました。photo by Junichi Hirai
晴れ渡った第5レースでは強風の様相になるものの、徐々に風は落ちていきました。photo by Junichi Hirai
日経大の土居/石井。日経大は2度目の1、2、3フィニッシュを決めました。その勢いは止まりません。photo by Junichi Hirai
大会3日目は成長株の九州大が健闘しました。photo by Junichi Hirai
柳が崎ヨットハーバーに帰着。身体が冷えます。photo by Junichi Hirai
大会3日目ダイジェスト映像。九州大、慶應大のインタビューがあります
◎全日本インカレ特設サイト
http://alljapancollegesailing.com
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