ニューポートに来て一週間。毎日の仕事など
アメリカ・ニューポートに来て一週間が過ぎ、生活やクルマの運転にも慣れてきました。編集部は毎朝8時にチームメンバーを乗せて車で5分ほどのニューポートシップヤードへ。その後、一旦ハウスに戻ってカメラ機材の荷物を整理して、ニューヨークヨットクラブのメディアルームへ向かいます。(BHM編集部)
10時までの空き時間にメール仕事。カメラマンが集合したらメディアボートに乗って出港です。海から見えるマンション(豪華な別荘)を眺めながら、また、取材陣ととりとめのない話をしながら、レース海面へ。「(レース前日におこなわれた)Robertissimaのプライベートパーティーは1日で2500万円使ったんだって!」とか、今回の取材陣は女性が多いのでとってもにぎやかです。レース海面は意外にも遠いので約30分のクルージング。そのあとは、レースを観戦しながら撮影開始です。
メルジェスのようなハイスピードボートは、撮影にもコツがあります。49erを撮影するときにも似ていて、470やスナイプ、J/24を撮影する感覚でカメラをかまえて待っていると、だいたい失敗します。また、ジャイブポイントとアングルを読んで、その先で待ち構えていたり、そこそこのセーリングの知識を持っていないと、これまた失敗。この辺は撮影慣れするしかないところでしょうか。
撮影中は、メディアボートの種類にもよりますが、バウマンと同じぐらいずぶ濡れ状態になることも。レースが終わるとヨットクラブへバック。わたくしは、日本チームが係留しているニューポートシップヤードへクルマを走らせ、インタビュー取材とチームメンバーを迎えに。17時か18時頃にハウスへ戻るといった流れです。
実は、ここからが編集部の本当の仕事がはじまります。数千枚の写真を整理して、1日のデータをまとめて、原稿を書いて…。だいたい深夜12時〜1時ぐらいまで作業しています。毎日、原稿締切に追われているようなものでしょうか。翌日になったら、意味をなさない内容もあるので、いかに情報を早く公開するかがポイント。時間との勝負です。
そのため、レース期間中は睡眠不足になりがちなので、「早く寝たい、早く原稿を仕上げたい」ということしか頭の中になかったりします。これは、海外だからというわけではなく、国内レースでもまったく同じような流れです。
と、バルクヘッドマガジン編集部は、こういったおもしろい仕事をしています。どなたか興味ある方はいませんか? 自分でも「不思議な仕事をしている」と、よく思います。
ニューヨークヨットクラブのメディアルーム。重厚な建物で暗いです。静かです。photo by Junichi Hirai
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