今年の夏はメルジェス日本チームに注目!
さあ、夏本番。今年は、日本キールボートチームの海外遠征が、例年に増して本格化しています。22日まで米東海岸・ニューポートで開催されたNYYCレースウィークでは、IRC2クラスに〈スレッド〉(IRC52。大倉俊オーナー/ヘルムスマン)が出場して3位に。また、今週末は、同じくニューポートで開催されるメルジェス32全米選手権に、〈エスメラルダ〉(植松眞オーナー/ヘルムスマン)、〈スウィング〉(鈴木啓介オーナー/ヘルムスマン)が出場します。(BHM編集部)
さらに、7月30日からイタリア・ガルダ湖で開催されるメルジェス24世界選手権には、〈スリーボンド〉(松永鉄也ヘルムスマン)と〈マンマユート〉(山田 寛ヘルムスマン)が出場。メルジェス熱は、32、24ともに日本で盛り上がりつつあり、メルジェス三姉妹の末っ子、メルジェス20が国内へ導入されたというニュースも入ってきています。ちなみにメルジェス・スポーツボート部門のデザイナーはTP52のようなグランプリレースボートでも定評あるライケル/ピュー。ボートのコンセプト、スタイルはご覧のように一貫しています。
2艇が日本へ上陸したメルジェス20。上下するバルブキールを備えたハイクアウト禁止のジェネカーボートです。photo by JOY / U.S. Melges 24 Class Association
J/24に代わって若手キールボートセーラーのステップアップクラスとなっているメルジェス24。photo by JOY / U.S. Melges 24 Class Association
クラスの雰囲気はFARR40のようなオーナー主体のグランプリレース。今年のワールドは日本チームに注目です。photo by JOY / U.S. Melges 24 Class Association
そのなかでも、メルジェス32が最高潮に盛り上がりそうなムードです。9月20〜29日までニューポートで開催されるメルジェス32世界選手権には、日本から最大6チーム(!)が出場予定。これだけ多くの日本チームが、32フィートクラスの最先端ワンデザインクラスの世界選手権に出場するのははじめで、日本だけでなく世界的なニュースといえるでしょう。
メルジェス32は、ヨーロッパとアメリカ、オーストラリアでサーキットがおこなわれている今が旬のワンデザインキールボートです。このクラス最大の特長は、ヘルムスマンがアマチュア・オーナーであること。プロ(グループ3)が3人までという規定があり、タクティシャンとドライブチームには名だたる選手が勢揃いする華やかさがあります。
これまでの日本最高順位は、〈夜叉侍〉(石田幸博オーナー/ヘルムスマン)による2011年スペインワールドの4位。また、2011年度の全米選手権では〈スレッド〉が3位を獲得しています。世界選手権では、有名チームにはロンドン五輪直後のメダリストも乗り込んでくることでしょう。
わたくしは、エスメラルダチームのボートマネージャーを務めているので、どっぷりとメルジェス32の世界に浸かっているわけですが、日本の盛り上がりは予想以上のもの。バルクヘッドマガジンでは、日本チームの活躍を随時紹介していきます。この秋は、メルジェス32世界選手権に注目です!
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