今週のデストップニュース最新号です。案内役のセバスチャンは、自身がタクティシャンとして乗るTP52〈Paprec Recyclage〉が出場した、TP52スーパーシリーズ（ポルトチェルボ）から登場です。（BHM編集部）

　まずは、フレンチ軍団グルーパーマが逆転首位に立ったボルボオーシャンレース第8レグから。大波を食らう恐怖のオンボード映像が大迫力です。こんな映像を見てしまうと、アメリカズカップのカタマラン対決も霞んで見えてしまいます。特に今回のボルボオーシャンレースは、艇の事故、トラブルが重なり、また得点も接近していることから、例年にないおもしろさがあります。ちなみに、現在進行形でレースに出場しているプーマのボート（ボルボ70）は、只今1,600,000ユーロでフォーセールされています。

　続いてイタリア・サルディニア島で開催されたTP52スーパーシリーズ第2戦。こちらは6チームが出場し、エド・ベアードが舵を取る〈Quantum Racing〉が勝利。アウディメッドカップが終了して迷走したTP52ですが、このスーパーシリーズをはじめIRC52クラスを設けるなど新企画で生き残りを図っています。欧州諸国の経済破綻問題もあって、以前のように派手なイベントとは行かないグランプリボートの世界。しばらく“この手のレース”は、様子見といったところでしょうか。また、アメリカではIRC改造艇によるTP52クラスが人気で、ボートの世代を越えてハードに戦っているようです。

　他には、スイス・ジェノバのヨットフェスティバル、船のバウ先がざっくりと刺さっているシーンもあるトルコ・イスタンブールの大会、バルクヘッドマガジンでも紹介したジラリア・ロレックスカップなどが紹介されています。

新艇〈Azzurra〉を抑えて優勝した〈Quantum Racing〉のエド・ベアード（写真左）。photo by Xau

• ツイート