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嵐のウエイマス、英セールフォーゴールド

 セールフォーゴールド4日目。朝から雨でしたが、予報よりも風はやや弱めで、470級男女は2レースを通常どおりおこなわれました。他の種目もゴールドフリートは1レースを順番に行い、パラリンピック種目は中止に。ラジアル級女子はゴールドフリートのみ2レースを行いましたが、土居のシルバーフリートは風強まったうえに波が悪すぎてレースができませんでした。(文/JSAFオリンピック特別委員会)

 コンディショが悪いためエリアを移して、RS:X級の2レース目を試みましたが、40ノットオーバーのガストが入り、女子は救助続出の修羅場となってしまいました。

 夕刻から嵐はさらにひどくなり、明日の午前中まで影響がある見込みです。明日の最初のスタートは12時を予定していますが、どのクラスも12時で、また状況を見てどのクラスからレースをするのか、あらためて指示が出るもようです。


嵐の中を走る49er。photo onEdition 2012


フィン級の英代表、ベン・エインズリー(写真)は現在2位。五輪までセーリングパートナーをつとめるジル・スコットが1位という最強GBRフィンです。photo onEdition 2012


大会4日目ダイジェスト

470級女子
12位 近藤 愛/田畑和歌子 22-6-10-7-3-19-(24)-6
 走りもレース展開もよくできていましたが、マークを見逃してオーバーセールしてしまいました。避けられるミスをなくせばトップで走れる力があります。課題としているダウンウインドも修正ができてきました。風向と違ううねりに合わせた走らせ方を習得しつつあります。

「波が悪くて、ランニングで一度、沈しそうになったのですが、それは持ちこたえたのですけど、次のアップウインドで田畑が波で飛ばされてしまい、沈をしてしまいました。とにかく、波が悪いです。しっかりハンドリングをします。シングルを走れていたので…」(近藤)

470級男子
22位 原田龍之介/吉田雄悟 (20)-7-13-14-10-12-4-16
 1番上がりました。いいスタートができれば、いい流れに沿って展開ができるので、十分上位で戦えます。今日はセッティングを少し変え、昨日までの反省点を生かし、良い方向へ改善できたと思います。

49er級
22位 牧野幸雄・高橋賢次 11-5-7-12-(BFD)-3-7-12-12-20
 レベルの高い戦いの中だと少しの差が決定的な差になってしまいます。あと、もう一息なのですが…。午後から大会の気象担当者が風は弱まり、49erゴールドは2レースをすると情報を出したため、16時頃まで風待ちとなりました。実際にはフィン級が終わった時に風は限界、強まるのみとなり、結局今日は1レースだけで終わりました。

「自分達の走りはよくなってきていますが、トップとの差はまだまだあります。レースで気づくこともたくさんあるので、もっと成長できるようにがんばります」(牧野)

レーザーラジアル級
46位 土居愛実 20-15-20-(24)-24-19
 ラジアル女子はゴールドフリートが2レースを行いましたが、後から予定されていたシルバーフリートは強風が吹き荒れて状況が悪くなり、ノーレースとなりました。
 
RS:X級男子
16位 富澤 慎 11-13-26-(31)-15-13-21-17
 49er級、RS:X級女子の後にスタートしたレースと、フィンの後にスタートした後半レースで合計2レースを行いましたが、2レース目は富澤がタイムリミット内の最終フィニッシュ艇となるサバイバルなコンディションでした。本部艇では最大46ノットを記録したとのことで、これでは走るのが精一杯な状態でした。通算順位は前日から1番上がりました。

「途中でレースが中止になっているのかと思うほど、みんなトラブっていました。僕もフィニッシュできたかわからなかったです(実際には順位がついていました)」(富澤)

RS:X級女子
19位 須長由季 (29)-19-27-19-5-21-11
 49erの後にスタートして、ポートランドハーバー内で1レースを行いました。一度陸へ戻り、2レース目を風待ちしましたが、結局、レースはできず、1レースのみとなりました。順位は前日から2番上がってきました。

「スタートして左へ伸ばし、1上は6番。でも、フリー(風下航)でオーバーランして、6艇に抜かれてしまい、その後、1艇抜きました。風が振れていたのですけど、雨で前が見えなくてマークを見落としてしまいました」(須長)

◎Skandia Sail for Gold Regatta
http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/

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