85艇参加、セイルヒロシマ2012レポート
5月18日〜20日、広島観音マリーナ沖で「セイルヒロシマ2012」が開催されました。この大会は、中四国学生ヨット選手権大会、全日本学生ヨット個人選手権大会中国水域予選、ならびに中国実業団選手権を兼ねており、社会人、学生ともに多くの艇が集まりました。特にスナイプ級では地元広島で活動する社会人チームの参加も多く、スナイプ級47艇、470級38艇のエントリーがあり、観音マリーナのディンギーヤードは活気に満ちていました。(レポート/セイルヒロシマ実行委員会)
今年は招待選手の470級 市野/伊藤(関西学院大学/岡山大学)、スナイプ級 白石/上田(NORTH SAILS JAPAN)をはじめ、昨年度全日本スナイプ優勝の近藤/石川(AI☆STARS)、同大会4位で先日のメイレガッタで優勝した加藤/杉浦(豊田自動織機)など、 昨年の全日本スナイプで10位以内に入った選手が5組も集まり、レース前から大いに盛り上がりました。
今年のセイルヒロシマは、天候にも恵まれ気温も上がるという予報だったため、南西のシーブリーズが期待されました。しかし、若干雲が残っていたためそれほど気温が上がらず、両日とも朝のうちは陸上待機となりました。
この時間を利用して、初日の午前中には招待選手をはじめとする社会人トップセーラーへの質問会が行われました。セイルヒロシマでは毎年の恒例行事となっていますが、学生からの質問に丁寧に答える選手の姿が印象的でした。
昼前になると気温が上がり、宮島の方にうっすらとブローが見え始め出艇。しかし、その後は風が大きく上がらず、南西の風3〜4 m/sの軽風の中でのレースとなりました。時折レース中に風が極端に弱くなることがあり、470級の第1レースはほとんどの艇がDNFとなり、続くスナイプ級もS旗が揚がり2上フィニッシュとなりました。
ブローを掴みに伸ばした艇が順位を上げるのが、今年のセイルヒロシマでした。どちらか片方の海面が有利というわけではなく、レース毎に有利サイドが変わる中で、潮や風の周期を巧みに掴んだ艇が前に出ているという印象でした。
そんな中で今大会を制したのは470級では招待選手の市野/伊藤、スナイプ級は加藤/杉浦でした。また、スナイプ級では名立たるトップセーラーの中で地元広島の吉本/坂本(しぶき会)が2位につき、広島勢が大いに沸きました。
本大会では、スナイプ級の第1レースで行った2上でのコース短縮で、設定したフィニッシュラインの位置がまずかったため選手の皆様には多大なご迷惑をおかけしました。こうした教訓を活かしながら、選手の皆様とよりよい大会にしていきたいと思います。
参加いただいた選手の皆様、ありがとうございました。来年もセイルヒロシマをよろしくお願いします。
◎SAIL HIROSHIMA 2012 観音マリーナ沖
470級 参加38艇
1. 市野直毅/伊藤雄大(関西学院大学/岡山大学) 1-1-1-1-(1) 4P
2. 木村浩介/杉原雄二(愛媛県セーリング連盟) 4-(10)-2-3-5 14P
3. 中野太洋/森口史奈(徳島大学ヨット部) (10)-5-4-6-2 17P
4. 豊川将平/是川顕宏/小笠原輝(愛媛大学ヨット部) 5-6-(6)-2-4 17P
5. 松井正徳/大田夕紀(広島大学体育会ヨット部) 3-4-3-8-(15) 18P
6. 長野直樹/中島和弘(MAZDA) 7-9-(OCS)-5-6 27P
スナイプ級 参加47艇
1. 加藤拓海/杉浦博之(豊田自動織機) (OCS)-2-2-6-3 13P
2. 吉本昌弘/坂本雅敏(しぶき会) (OCS)-5-8-1-5 19P
3. 白石潤一郎/上田真聖(NORTH SAILS JAPAN) (OCS)-6-9-2-2 19P
4. 大井祐一/酒井則彰(OKUMURA BOAT) 4-7-1-(9)-8 20P
5. 井上直樹/河合恒成(free) 3-10-(OCS)-7-1 21P
6. 安部賢司/山近宏(三菱重工広島) 1-(12)-6-8-9 24P
◎SAIL HIROSHIMA
http://www.sailhiroshima.com/
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