土居愛実リード。ラジアルワールド4日目
レーザーラジアル級世界選手権4日目。今日は昨日、一昨日より風は弱くなり、10〜14ノットのコンディションで行われました。風向は150〜130度、長めの周期で右、左と風が入ってくるのが特徴でした。また今日も風の割にコースは長く、スタートから上マークまで1.8キロで、一度よい風を掴んだだけでは前を走れません。次の風、次の風を予測してコース選択しなければ走れません。(レポート/JSAFオリ特:飯島洋一)
多田のマーク回航。photo by Iijima Yoichi
ゴールドフリートになるとさすがにスタートやアップウインド、ダウンウインド、マーク回航各所でスペースがなくなり、楽には前を走らせてもらえません。土居、多田両選手共にそれぞれカットレースと双方1点差の順位をとり、前日とほとんど点差は変わらずに4日目を終えました。
2人の同世代ライバル対決は明日も続きます。多田は一見、マイペースでのんびりしているように見えますが、内に秘めたる闘志を持ち淡々と物ごとをこなしてレースをしています。
今回のような五輪代表選考の選手、プレッシャーで気持ちが潰されそうになります。そのプレッシャーから解き放たれ、早く楽になりたいからといって、勝ち急いで賭けに出て失敗すると取り返しのつかないことになります。プレッシャーがどんなに辛くても丁寧に、丁寧にレースをこなしていき、少しずつ点差を広げ(詰める)なければなりません。まだまだ、彼女達の眠れない日々は続きます。
レースを見ていて、「とくに混戦時の日本人選手はおとなしすぎる」印象があります。スタートのポジション取り、マーク際での駆け引き、ダウンウインドでのセーリングなど随所で海外の選手は42条違反(走法違反)ギリギリの動きをしてセーリングをしてきます。もっとアグレッシブに使えるものすべてを使うつもりで船をコントロールすることが必要です。
大会は残り2日4レース。明日の天気予報はほぼ同じ風向で少し風が弱まる予報です。「明日は明日の風が吹く」と言うように今日良くなかった選手は気持ちを切り替え、アグレッシブにレースをして欲しいと思います。
日本勢トップを走る土居愛実。photo by Yoichi Iijima
◎レーザーラジアル級世界選手権 4日目成績 133艇53カ国
49位 土居愛実 20−39−14−26−40−24 −34−[45]
55位 多田桃子 28−39−31−27−22−31−[58]−35
62位 原田小夜子 [49]−26−22−39−38−22−44−46
67位 長谷川哲子 13−[48]−33−27−44−41−61−61
77位 冨部柚三子 28−[39]−36−35−35−35−14−27
107位 松苗幸希 48−34−44−50−51−39−[BFD]−47
◎Audi Laser Radial World Championship 2012
http://www.laserworldchampionship.com/
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