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ラジアル女子、7年ぶりゴールドフリートへ

 ドイツ・レーザーラジアル級世界選手権3日目。昨日と同じ、西の風14〜20ノットのコンデション。今日もスタートから上マークまで1マイル超の長いコースで、2レースが行われました。(レポート/JSAFオリ特:飯島洋一)


日本女子4選手がゴールドフリートへ進みました。photo by Yoichi Iijima

 予選最終日ということから各選手とも少し緊張した面持ちでしたが、「気持ちで負けない! 少々のことで落ち込んだりしない。元気のない顔は運気が逃げるからしない」ということを選手達と約束して海に送り出しました。

 いまどき気合、根性とか気迫などといった言葉は古いと思われるかもしれませんが、今日の彼女達のレースはまさにそれそのもののようなセーリングでした。

 1レース目は各選手ともあまりパッとせず、「もしかするとみんなシルバーフリートになってしまうのでは?」といった空気が流れました。しかし、続く2レース目は、その流れを断ち切るような、見ているこちらも気迫が伝わるようなレース展開を見せてくれました。  

 イエローグループの土居は、良いスタートをしたものの沈をしてしまい、上マークを30位以降と出遅れました。その後、順位を上げ24位でフィニッシュ。ゴールドフリート入りを決めました。

 ブルーグループでは原田が22位でフィニッシュ。リーチングのレグで途中25位まで順位を落としましたが、最後の短いクローズホールドのレグで抜かれた分をすべて取り返し、順位を上げ22位でフィニッシュ。最後まで諦めない、いいセーリングを見せてくれました。 

 3日間の予選を終えて、土居、多田、原田、長谷川の4選手がゴールドフリートに残り、五輪選考は上記の4選手で争われることになりました。ゴールドフリートは2005年ブラジルワールド以来です。しかも4名の選手はもちろん初めてです。

 冨部、松苗両選手は五輪への道は閉ざされてしまいました。彼女たちは昨年末からめざましく上達し、世界選手権の代表を勝ち取りました。彼女達のがんばりは見事なものでした。夢は破れましたが、ふたりのひたむきさに心からの拍手を送ります。

 明日からは決勝です。ドラマはまだまだ続きます。

◎レーザーラジアル級世界選手権 3日目成績 133艇53カ国
51位 土居愛実 20-39-14-26-[40]-24
58位 多田桃子 28-[39]-31-27-22-31
64位 原田小夜子 [49]-26-22-39-38-22
65位 長谷川哲子 13-[48]-33-27-44-41
73位 冨部柚三子 28-[39]-36-35-35-35
92位 松苗幸希 48-34-44-50-[51]-39

◎Audi Laser Radial World Championship 2012
http://www.laserworldchampionship.com/

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