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日本49er 牧野/高橋、ロンドン五輪出場内定


 クロアチア・ザダルで開催中の49er級世界選手権。9日で予選シリーズが終わり、22位で決勝(ゴールドフリート)に進出した牧野幸雄/高橋賢次(関東自動車工業)がロンドン五輪出場権を獲得、日本代表に内定しました。今回の世界選手権は残り5カ国を掛けた最終決戦で、牧野/高橋がゴールドフリートに進んだことで、上位5カ国入りが確定。牧野(写真左)は北京に続いて2度目、高橋は初出場になります。おめでとう!(BHM編集部)

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 クロアチア・49er級世界選手権3日目予選最終日。日本49erチーム牧野、高橋組がやってくれました。ゴールドフリートに国枠未獲得国が5カ国入ったため、この5カ国に自動的に出場国枠が与えられ、ロンドン五輪出場権を獲得しました。日本の49er級は2000年のシドニー五輪に採用されてから4大会全ての五輪に連続で出場することとなりました。(レポート・写真/JSAFオリ特:関一人)

 選手達は朝から緊張の面持ち。北京五輪が終わってからの3年10か月の運命が決まる日。国枠未獲得の国はどこも同じ。自分との戦いに勝てるかが勝負の鍵でした。

 選手がいつもの自分にならなかったので、1レース目の前にはほとんどヨットの話をせず、リラックスタイムに充てましたが歯車が噛み合わず、ワースト順位の17位。しかし、この結果で、他国に対してアドバンテージがなくなり、選手に「順位を守る」気持ちがなくなり、「風に対してレースをし、少しでも早くマークに到達する」いつもの思考に変わってくれました。

 2レース目は1上マーク12位からジワジワ順位を上げていき、9位フィニッシュ。3レース目の前にハーバーに戻りますが、競っている他国との得点差を計算すると誰かをケアするのではなく、ひとつでも良い順位で入ることを考えないとゴールドフリートに進出できないことが判明。これも日本チームにとって良い方向に転がりました。3レース目はいつも通りの気持ちでレースをすることができ、8位でフィニッシュ。

 帰着後、日本、ギリシャ、イタリア、カナダは成績表の前にかじりつき、必死に得点計算。われわれの必死さを感じ取ってくれたのか、他国の選手達が掲示板前列をわざわざ譲ってくれて感謝でした。

 この3日間、選手は必死に戦ってくれました。オリンピックに出場できるという結果を残せたことは大きな収穫です。ですが、まだ戦いは続きます。牧野・高橋組はゴールドフリートのビリから4番目。世界のトップ選手達にぶつかることのできる3日間です。

 ロンドン五輪を見据え、前を見て、上位を目指し戦っていきます。


予選最終日、五輪出場権の獲得と日本代表内定を決めた牧野/高橋

牧野選手コメント
 (今日のレース結果から)うれしさよりも悔しさの方が大きいです。オリンピックまでにもっと戦えるように明日からのレースで何かを掴みたいです。

高橋選手コメント
 ホッとしているというのが正直なところです。今まで応援してくれた方々、支えてくれた関係者の皆様に感謝しています。ありがとうございます。今はこれしか頭の中にありません。

大会3日目ダイジェスト映像
◎49erワールド成績 大会3日目 参加31カ国74艇
22位 牧野幸雄/高橋賢次 11-1-6-1-(OCS)-14-17-9-8

◎2012 Seiko 49er World Championship(ライブやってます)
http://www.49erworlds.org/

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