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ドイツ・レーザー級世界選手権開幕

 5月4日、62か国、170艇参加のレーザー級世界選手権がドイツ・ボルテンハーゲンで始まりました。初日は南西からの軽風、気温11度、水温9度。冬まではいかないものの、初夏とは思えないほどの寒いコンディションで2レースを行いました。時折雨雲が通過すると小雨がぱらつき、風もシフトを繰り返しました。(レポート/JSAFオリ特:斎藤愛子)


ドイツ・ボルテンハーゲンでレーザー級世界選手権がはじまりました。日本は、国別残り12カ国以内が目標です。photo by Nils Bergmann

 出場している6人の日本選手トップはナショナルチーム外の若手ホープ南里でした。「ハイクアウトパンツのパッドを入れると足裏にあたるので、軽風では抜いたほうがダウンウィンドがやりやすいです」(南里)と、パッドなしで5〜13ノットの中を走りました。ただし、抜かれてくるのはダウンウィンドなので、まだ工夫が必要かもしれません。

 ナショナルチームの安田は、42-42の131位。「今日は欲だして風取りにいった時に外してしまいました。2本とも同じミスだったのが良くないです。初日だから堅くなったかといわれると、それは大丈夫です」(安田)。

 永井は第1レースのスタートでスカリングをとられてペナルティーターンをしましたが、そこから無欲の追い上げをはかり30位でフィニッシュしました。安田にも共通しますが、がんばろうと欲を出した時に風を見落とすようなミスを犯しているようです。

 一方、イアンはフリート中盤でがまん強く辛抱して順位をあげました。城は1上マークで良かったレースも中盤の混戦で競り負けて順位を落としましたが、イアンのすぐ下にいます。

 アジア大会ほど緊張していないというものの、永井と安田には緊張の色が見えました。五輪代表選考がかかっていると思えば思うほど、緊張の波に襲われてしまうようです。

 初日を終え、国枠は残り12か国を目指す29か国中、南里の成績で9位です。明日は11時スタート予定です。予選シリーズが4日間続き、後半は上位フリートのゴールドと下位フリートにシルバー、ブロンズの3グループの決勝シリーズとなります。風は明日もそれほど強くならない予報ですが、最低気温が2度というのが気になります。


ハーバースロープ。photo by Nils Bergmann


日本からは6選手が出場しています。photo by Yoichi Iijima


ジュリーは音声と録画、録音で記録を取れるようにヘッドセットを着用しています。photo by Yoichi Iijima

◎レーザー級世界選手権 170艇62か国70位
70位 南里研二(玄海セーリングクラブ)28-21
108位 ホール・イアン(福岡ヨットクラブ)37-28
110位 城 航太(エス・ピー・ネットワーク) 34-31
115位 永井久規(豊田合成) 30-43
131位 安田真之助(鹿屋体育大学職員)42-42
159位 粟野和昭(レーザー逗葉フリート) 54-50


出場するトップ選手の自己紹介、コメント集です

◎Audi Laser World Championship 2012
http://www.laserworldchampionship.com/

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