沖縄東海、15時47分ベンガルフィニッシュ!
沖縄から蒲郡まで720マイルを走る沖縄〜東海ヨットレース。5月2日15時47分、蒲郡ラグナマリーナ沖に設置されたフィニッシュラインを〈Bengal〉が切りました。海上は30ノットオーバーの強風コンディション。〈Bengal〉はストームジブに予備メイン(回航用)というサバイバルセーリングでフィニッシュしました。(BHM編集部)
720マイルを走った勇者15名(うち女性2名)。写真前列中央が邨瀬オーナー。photo by Junichi Hirai
〈Bengal〉はメインセールが破れ、バングが壊れ、ウォンドが吹き飛ばされ計器が使えず、コクピットドジャーが飛び、また、ジブのタック、フォイルトラブル等、まさに満身創痍の体で帰って来ました。ここまで走りきった〈Bengal〉に拍手を贈りたいと思います。おつかれさま! ファーストホームおめでとうございます!
「いままで走ってきた中でいちばんきついレースだった。初日は食べものを口にできたけれど、後はゼリー程度。2日目は何も食べられなかった。鹿児島を過ぎて、南西の風から急に真上り(北東風)に変わった。上りはストームジブとフルメイン。バングが飛んでしまったのでリーフができなかった。紀伊半島から蒲郡まで、もっと風が上がって本当にきつかった。メインが破れていたけれど降ろせなかったので、伊良湖水道に近づいて風が弱くなったところでセールを交換した。いまも(舵を持ち続けていたので)腕が麻痺しています。本当にきつかった…」(森 敏貢ヘルムスマン)
「初日にデイラン301マイルを達成できました。これはベンガルチームの国内最高記録なので、とてもうれしいです。荒れる展開になることは予想していました。2月に船が来てから準備が足りなかったことはあります。今回、艇のトラブルもありましたが、ロング経験者が多く、乗り切ることができました。今年は鹿児島火山めぐり、パールレース、シドニーホバートに出場するつもりです。ベンガルはトランスパックなど海外ロングのイメージがあるかもしれませんが、日本のレースが大好きです」(邨瀬愛彦オーナー)
蒲郡は北東風が吹き続けています。予報によれば、紀伊半島から伊良湖、三河湾にかけて強風が続くようです。後続の〈GUST〉〈CRESCENT〉はこの強風を走り抜かなければなりません。また、次艇のフィニッシュ時間によっては総合順位の目安がみえてくるかもしれません。さあ、次にフィニッシュするのは、どのチームでしょうか?
※IRCの修正計算によると〈Bengal〉のフィニッシュ時間(352532秒)を基準にした場合、フィニッシュに近いチームと比較すると…。〈GUST〉は5月3日3時44分19秒、〈CRESCENT〉は5時27分54秒、〈PETITE〉が8時33分09秒以内にフィニッシュすれば〈Bengal〉に勝つ計算になります。まずは〈GUST〉が何時にフィニッシュするのか要注目です!
フィニッシュする〈Bengal〉。photo by Junichi Hirai
◎2012沖縄〜東海ヨットレース
http://okinawa.toscrace.jp/
◎沖縄〜東海ヨットレース航跡図
http://yb.tl/oktk2012
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