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日本ユースが世界選手権で銀メダル獲得

ベストチーム賞を受賞して表彰台へあがる日本チーム。写真後列右に銀メダルを獲得した元津・日野組。撮影:Sime Sokota

サンケイビジネスアイ・コラム(52)
日本ユースが世界選手権で銀メダル獲得

7月中旬、日本の若手セーラーが世界大会で活躍するうれしいニュースが舞い込んだ。クロアチア・ザダルで開催された19歳以下のユース選手が競う「ISAFセーリングユース世界選手権」420級男子で、元津大地・日野勇輝組(佐賀県立唐津西高等学校3年、玄海セーリングクラブ)が総合2位に入り、大会史上日本選手2度目となる銀メダルを獲得した。

この大会は58カ国350名が出場するユース世代の世界最高峰に位置づけされるヨットレースで、上位入賞者は五輪でもメダルを手にする若手選手の登竜門的存在。日本チームは5種目に出場し、前出の420級男子で銀メダルを獲得したほか、ひとり乗り種目のレーザーラジアル級女子で土居愛実選手(山手学院高等学校3年)が4位入賞を果たした。また、チームワークが際立っていた日本チームは、各国の投票により決められる「ベストチーム賞」も受賞した。

この数年で、日本は特にジュニア、ユース種目で成績を残している。この背景には、子供の頃から熱心に指導するヨットクラブや保護者の存在がある。指導者の熱意と選手の成績が比例するのは、どの競技でも同じ。強豪国も同じように、セーリングの未来を担うジュニア、ユース選手の育成は、特別な強化をはかっている。

しかし、日本ではジュニアからユース世代へあがるステップアップに問題があるという意見もある。今回銀メダルを獲得した420級は世界のスタンダード種目だが、日本の高校生セーリングの目標大会となるインターハイ、国体では別の種目が採用されている。統一されてない種目が選手の成長を阻むことになるのか判断しかねるが、世界の流れに相反していることは確かだ。

元津・日野組の銀メダルは、高校生を中心とするユース世代、そして全国の海で教えている指導者の大きな励みになる。世界選手権で金メダルを獲得する日も遠くないだろう。(2011.7 文/平井淳一)

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